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ニューギニア島ではおやつにクワガタムシを食べることがある

おやつにクワガタムシを食べる

 夏休みの思い出といえば昆虫採集。カブトムシやクワガタムシ採りに夢中になった人も多いだろう。しかしながら、私たちはカブトムシやクワガタムシについて、どれだけ知っているだろうか。iPhoneアプリ『世界のカブトムシ』『世界のクワガタムシ』をリリースしたばかりの小学館『図鑑NEO』シリーズ編集部に、甲虫にまつわるとっておきの話を教えてもらった

 * * *
【クワガタムシはおいしい?】
 ニューギニア島やオーストラリア、タスマニア島に分布するキンイロクワガタの仲間。なかでもパプアキンイロクワガタは、時折大発生することがある。簡単に捕まえられるので、ニューギニア島の地元の人は、おやつとして食べることがあるという。食べ方は羽と脚の部分を取り除いてから、お腹の部分を食べるそうだ。

【色が変わるカブトムシがいる】
 ヘラクレスオオカブトの仲間であるグラントシロカブトは主にアメリカ南部に分布している。その体色は湿度によって変化することでも知られている。普段の体色は白っぽい色だが、体が湿っていると、胸は黒、前羽は茶色い色になる。

【角を持たないカブトムシのほうが多い】
 カブトムシの仲間は、世界で約1600種知られている。ヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブトのように、非常に大型で、オスの頭や胸に立派な角がある種類もいるが、実際は、小型で角を持たない種類のほうが多い。成虫は普通夜行性で、昼間は土の中や植物の中に潜り込んでいる。幼虫は、腐植土や朽ち木を食べて育つ。

【「ヘクソドン」という名のカブトムシ】
「ヘクソドン」。このなんとも臭ってきそうな名前の主は、アフリカ大陸の東に浮かぶマダガスカル島にだけ見られる平たいカブトムシで、カブトムシではあるが角がない。後ろ羽が退化して飛ぶこともできず、夜間に地面を這い回っては、餌となる腐った果実やミミズなどをあさる。もちろん名前は「屁糞……」ではなく、れっきとしたラテン語由来の学名「Hexodon」に由来する。

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