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円安反転の兆しで時代の転換点に 外貨投資に大きなチャンス

 どうすれば投資で1億円を稼ぐことができるのか? 手堅いマネープランのアドバイスで知られる「家計の見直し相談センター」の藤川太氏にその実現性について尋ねてみたところ、「円高局面で大きく外貨が売り込まれている今なら、外貨投資で1億円を稼ぐことは十分可能だ」という。以下、藤川氏が解説する。

 * * *
 振り返れば、リーマン・ショック以降、各国で利下げが相次ぐなど世界的な金融緩和が続いてきた。そのため、各国の通貨は売り込まれてきた。その結果、特に何もしてこなかった日本円が消去法で買われてきたわけだが、ここにきてその潮目は大きく変わろうとしている。

 1ドル=80円割れとなる史上かつてない円高局面が続いているが、欧州や新興国ではインフレ懸念から利上げが相次ぎ、米国のQE2(量的緩和第2弾)も6月末に終了するなど、海外では金融緩和の流れが反転し始めている。

 一方、日本では震災後の復興予算を巡って補正予算だけでは不足するのは明らかであり、今後赤字国債増発は不可避だろう。それが市場で消化できればよいが、最終的には日銀が引き受けることも予想される。つまり、諸外国が金融引き締めに動くなか、日本だけがさらなる金融緩和に舵を切らざるを得ない状況になろうとしているのだ。

 これこそまさに円安反転の“芽”であり、大きな時代の転換点を迎えていると見て間違いない。ましてや、円高という大きな流れが長く続いた以上、その“逆流”はより大きくなる可能性が高い。

 そう考えていけば、今後の「円安=外貨高」にベットする(賭ける)ことは、いつ当たるかわからない(むしろまったく当たらない可能性が極めて高い)宝くじを買い続けるよりも、よほど確率が高い。いま円安反転を見越した「外貨投資」というトビラは、それだけ多くの人に開かれており、まさに絶好のチャンスが訪れているといっても過言ではない。

※マネーポスト2011年9月号

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