冬のボーナスシーズンに入ったが、巨額の損失隠しで追及されているオリンパスの社員には、無事ボーナスが支払われるのか。広報は「公表していない」と口をつぐむ。
社員たちを取材しても一様に口が固いが、ある40代社員がこっそり打ち明けてくれた。
「実は、僕たちのボーナスについて心配してくれる外部の人たちは多いんです(笑い)。だけどあまり世間に口外しないほうがいいだろうというのが、社員の共通認識です。どうやら今冬は夏と同じ程度の額が出るといわれて安心しました。私の場合、90万円ほどです。住宅ローンもあるし、娘たちの学費の積み立てもありますから……。
役員のボーナスは返上となるかもしれませんが、我々マジメにやってる社員からすれば、“当然だろう”とも思う。今年の決算を受けての来期の給料やボーナスのことを考えると、正直気が重い」
※週刊ポスト2011年12月16日号