【書評】『アメリカ秘密公電漏洩事件 ウィキリークスという対日最終戦争』(原田武夫/講談社/1680円)
2010年末、一般人が内部文書をリークするサイト、ウィキリークスが「アメリカ秘密公電」の暴露をはじめた。それを機に中東民主化革命などが起きたが――。
元外交官である著者はそれらを読み込みながら、その背後に秘められたものを探っていく。そして〈アメリカにとって「インターネット」とは自由な言論空間などではなく、国益のために言論を操作する現場なのである〉としながら、アメリカの次なる標的は日本だという、衝撃の書。
※週刊ポスト2011年12月23日号