ライフ

超天才児たちの超記憶力 一度でもかけた電話番号は全て暗記

2月1日には例年、開成・麻布・武蔵の「御三家」を含む超難関校の入試が行われる。多くの悲喜こもごものドラマが繰り広げられる中学受験だが、一方では、こうした難関を簡単に突破してしまう超天才児も存在する。超天才児の特徴の1つがすさまじき記憶力。驚愕エピソードを紹介しよう。

* * *
同じ難関中学や難関高校に在学する生徒の中でも、飛び抜けた存在というのはいるものだ。開成高校出身のA氏がいう。

「私もなんとか東大に合格できたけど、開成高校の同級生のなかにはとんでもないヤツがいた。彼は幼稚園の頃から数字に興味があって、自動車のナンバープレートを見ると一瞬で暗記してしまい、同じ車とすれ違うと、親に『さっきも通った車だ』と伝えていたんだとか。小学校の同級生の家の電話番号も、1回かけたところは全部記憶していて、忘れられないそうです」

一方、灘高出身者にはこんなツワモノが。

「B君は幼稚園の時に、親がハマっていた『数独』を、親よりも早く解いてしまった。彼は灘から数学オリンピックに出場しました」(灘高時代の同級生)

さすがに数学オリンピック出場者は一般の秀才とはレベルが違うのだろう、武勇伝には事欠かない。

教育問題に詳しく、数学オリンピック出場者の母親に取材した経験を持つ作家の三石由起子氏が、天才児たちの幼少時代についてこう話す。

「小1のGW、家族で公園に遊びに行った時、スーパーでは80円で売られていたジュースが公園の売店では150円だったのを見て、母親が『これじゃ2倍じゃない。高いわね』というのを聞いて『違うよ。1.875倍だよ』といった子がいた。小さい頃からコンピュータに興味があり、小4の時に自分でプログラミングがしたくて三角関数を独学でマスターした子もいましたね」

三石氏が取材したなかには、ほかに小2で中学受験問題集を解いてしまった子供や、小5の時、親に「本を買って」といって持ってきたのが『πの話』だったという子供もいたそうだ。

こうした「超天才児」に共通するものは何なのか。幼児教育研究家のわだことみ氏が話す。

「とにかく集中力がすごい。好きなことにひたすら熱中してやる感じです。数学オリンピックに出るような超天才になると、難しい問題を出すとそれこそ何時間も熱中していて、解けるまでやめないんです」

『数学オリンピック選手を育てた母親たち』(小学館)の著書のあるフリーライターの杉山由美子氏も、やはり彼らの集中力には舌を巻いたという。

「C君は数字を覚えたばかりの頃、親がトイレに1から1000までの数字を書いて貼っておいたら、トイレから出てこなくなったそうです。そうした集中力があるからか、彼らは記憶力もすごい。筑駒(筑波大附属駒場)に進学したD君は、会った時に『科学の教科書は1日で全部覚えたから大丈夫』といっていましたね」

※週刊ポスト2012年2月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
川崎春花
【トリプルボギー不倫の余波】日本女子プロ2022年覇者の川崎春花が予選落ち 不倫騒動後は調子が上向かず、今季はトップ10入り1試合のみ「マイナスばかりの関係だった」の評価も
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
「中野駅前大盆踊り大会」前夜祭でのイベント「ピンク盆踊り」がSNSを通じて拡散され問題に
《中野区長が「ピンク盆踊り」に抗議》「マジックミラー号」の前で記念撮影する…“過激”イベントの一部始終
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
『東宝シンデレラ』オーディション出身者の魅力を山田美保子さんが語ります
《第1回グランプリは沢口靖子》浜辺美波、上白石姉妹、長澤まさみ…輝き続ける『東宝シンデレラ』オーディション出身者たちは「強さも兼ね備えている」
女性セブン
9月6日から8日の3日間、新潟県に滞在された愛子さま(写真は9月11日、秋篠宮妃紀子さまにお祝いのあいさつをするため、秋篠宮邸のある赤坂御用地に入られる様子・時事通信フォト)
《ますます雅子さまに似て…》愛子さま「あえて眉山を作らずハの字に落ちる眉」「頬の高い位置にピンクのチーク」専門家が単独公務でのメイクを絶賛 気品漂う“大人の横顔”
NEWSポストセブン
川崎市に住む岡崎彩咲陽さん(当時20)の遺体が、元交際相手の白井秀征被告(28)の自宅から見つかってからおよそ4か月
「骨盤とか、遺骨がまだ全部見つかっていないの」岡崎彩咲陽さんの親族が語った “冷めることのない怒り”「(警察は)遺族の質問に一切答えなかった」【川崎ストーカー殺人】
NEWSポストセブン
シーズンオフをゆったりと過ごすはずの別荘は訴訟騒動となっている(時事通信フォト)
《真美子さんとの屋外プール時間も》大谷翔平のハワイ別荘騒動で…失われ続ける愛妻との「思い出の場所」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン
海外から違法サプリメントを持ち込んだ疑いにかけられている新浪剛史氏(時事通信フォト)
《新浪剛史氏は潔白を主張》 “違法サプリ”送った「知人女性」の素性「国民的女優も通うマッサージ店を経営」「水素水コラムを40回近く連載」 警察は捜査を継続中
NEWSポストセブン