違法サプリをめぐって家宅捜索を受けた新浪剛史氏(時事通信フォト)
経済同友会代表幹事・新浪剛史氏(66)が、海外の違法サプリメントをめぐって家宅捜索を受けたことに端を発する一連の騒動。サントリーホールディングスは9月2日、都内で緊急会見を開き、9月1日付で新浪氏が代表取締役会長を辞任したことを発表。翌3日には経済同友会の定例記者会見で新浪氏が自身の口から「私は法を犯しておらず、潔白」と説明した。
大手紙社会部記者が解説する。
「捜査はいまだ終わってはいない」
「8月上旬、福岡県の門司港に持ち込まれた商品に基準値を超える“違法大麻成分・THC”が含まれていたことが発覚し、同県在住の男を逮捕しました。このとき商品の配送先として新浪氏の名前が浮上したため、同県警が東京都内の自宅に家宅捜索に入りました。
結果として違法薬物は見つからず、尿検査も陰性。新浪氏は、逮捕された男の姉である知人女性A氏からCBDを含む商品を勧められて購入したそうですが、違法性があるとは認識しておらず、また自宅に送られた商品は『妻が受け取った後で廃棄したと考えている』とのことです」(大手紙社会部記者)
新浪氏の説明によると、同氏の自宅には、サプリが2回、送られることになったようだという。1回目は新浪氏がアメリカで購入したもの。A氏が直接日本に持ち込んだものであり、また日本においても同ブランドの同様の商品が市販されていると新浪氏は説明している。ただ、A氏が日本に持ち込んだサプリは自宅に郵送されたが「家族が廃棄したと思われる」とも説明している。
2回目に送られる手はずになっていた商品については、A氏が弟を経由して新浪氏の自宅に発送しようとしていたものであり、新浪氏は「事件発覚後に知った」とし、「頼んでもいない、知らなかった」と主張している。
「A氏の弟の勾留は続いている。新浪氏の携帯とPCを押収し、解析も進めている。捜査はいまだ終わってはいない」(捜査関係者)
A氏は福岡県春日市に土地を所有している。その場所は木造2階建のシェアハウスになっており、逮捕された弟はそこに住んでいたという。NEWSポストセブン取材班が訪れると、40代の住人は「察してください」と言葉少なだった。