苦しいシーズンが続く川崎(写真・GettyImages)
難コースの大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)で開催されているJLPGAメジャーの「ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会」。女子プロゴルファー日本一を決める大会であり、これまで数多くのヒロインを誕生させてきた。今回は国内メジャー初タイトルを目指す佐藤心結、国内メジャー2勝目を目指すプロ5年目の桑木志帆らの首位争いが注目された。
2006年にはUSLPGAに主戦場を移した宮里藍が一時帰国して優勝。2013年にはイ・ボミが優勝して日本での人気を不動のものとした。2019年はUSLPGAから一時帰国して畑岡奈紗が『日本女子プロ』と『日本女子オープン』に優勝し、樋口久子に続く史上2人目の同一年度日本タイトル二冠を達成して注目を集めた。
そうした歴史ある大会を2022年に制したのが川崎春花だった。前年にプロテストに合格し、予選会を勝ち抜いて本戦に出場。最終日に4打差を逆転し、ルーキーイヤーでツアー初優勝をメジャーで飾った。19歳133日での優勝は大会最年少。しかもその6週後には2勝目を挙げ、プロ1年目でメルセデスランク15位(賞金ランク8位)に食い込んで2022年の新人王も受賞した。まさにシンデレラガールだった。
「一方、プロ2年目の2023年はベスト10入り3回。メルセデスランク48位(同48位)と低迷したが、昨年(2024年)は2週連続優勝を含む年間3勝と復活。メルセデスランク9位(同11位)となり、日本女子ツアーの顔ともいえる『2025年JLPGAブライトナー』にも選ばれた」(ゴルフ担当記者)