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大学秋入学構想 国立大の4割ほか早慶など有力校が検討表明

 日本インタビュ新聞社代表で経済評論家として活躍する犬丸正寛氏。氏がこれから「上がる株」として注目しているのは「TAC」(東証1部・4319)だという。犬丸氏が解説する。

 * * *
 震災復興や新エネルギーなど、今年も株式市場では大きなテーマが取り沙汰されているが、それ以外のまだ注目されていないテーマがある。東京大学が提案している「大学の秋入学・秋卒業」だ。

 世界の大学の標準に合わせるという名目のもとで、今後5年前後での実施を目指すという。すでに、国立大学の4割、私立の早稲田、慶応などの有力校が同様の検討を表明。日商や経団連といった財界も賛同し、官庁などの行政も検討を開始するなど、進展を見せている。

 実施が現実味を帯びるにつれ、各種「資格の学校」を運営するTACが注目されてくると見る。入学前および入社前の空白の6か月の間に、資格を取る動きが活発になると予想されるからだ。

 2012年3月期は震災の影響で4.5%の減収、営業利益は9200万円の赤字転落の見通しだが、株価はその数字を完全に織り込んで、早くもテーマを先取りする動きを見せている。今期の配当は年1円の予定だが、前期は年20円の配当を実施している。業績が回復すれば、増配余地はかなり大きい。

※マネーポスト2012年春号

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