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産業遺産「軍艦島」 最盛期は日本一の人口密度を誇っていた

産業遺産と海上都市がそのまま残る(軍艦島)

 全国には、かつてそこに人が暮らし、働き、生きた跡を残す廃墟が数限りなく存在する。哀愁漂うその姿に何を見るのか。廃墟愛好家集団「八画文化会館」が“廃墟の聖地”の筆頭として挙げるのは、軍艦島(長崎県・長崎市)だ。
 
 軍艦島の正式名称は端島。1810年に石炭が発掘され、肥前国佐賀藩の深堀鍋島家、その後、三菱によって1974年の閉山まで100年以上採炭が続けられた。総面積6.3ヘクタールの島内には、採掘工場のほか、最盛期には5000人以上が生活し日本一の人口密度を誇った。

 1916年に建てられた日本最古の鉄筋コンクリート造高層アパートや、学校、病院、工場、灯台やプール、保育園などがそのまま残り、現在は観光地として公開されている。
 
「八画文化会館」立ち上げ人で、廃墟愛好家の酒井竜次氏は、「産業遺産と海上都市がそのまま残る稀有な存在。規模もダントツです」と評する。

※週刊ポスト2012年4月6日号

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