札幌皮膚科クリニックの根本治院長


■肌の明るさやハリが変わったことを実感

 札幌皮膚科クリニックの根本治院長は、アルガトリウムの美白効果についての実験を行なった。

 実験では20~60代の健康な女性を2グループに分け、一方はアルガトリウム500mgとコラーゲンペプチド500mgを組み合わせた食品を12週間、毎日夕食後に摂取。摂取した人と、そうでない人の肌の明るさなどを比較するというもの。

「専門医の目から見ても、アルガトリウム含有食品をとった人の肌は2週目以降から、徐々に明るくなってくるのがわかりました。また、実験に協力してくれた人への聞き取り調査でも、『シミが改善された』『ハリやうるおいがアップした』という声が聞かれました」(根本院長)

 またアルガトリウムの美白効果については、動物実験で色素沈着が抑えられることが証明されている。

「アルガトリウムの摂取によって生成されるグルタチオンは、日本では医薬品として認可されていて、皮膚科医にはなじみのある成分ですが、今のところ、個人が手軽に摂取できるものではありません。ですから、サプリメントなどによって、自分の力で体内のグルタチオンを増やし、それによって肌質を改善するというのは画期的な発想といえます。

 女性が気にする肌トラブルの1位はシミで、男性でもシミを気にして皮膚科を受診する人が増えています。そんな中、グルタチオンの有効性を日常的に使える時代になってきたことには、大きな意味があると思います」(根本院長)

 また、アルガトリウムは、DHAだけでなく、EPA(エイコサペンタエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)など、最近話題のオメガ3脂肪酸も豊富に含んでおり、ヨーロッパではすでにサプリメントやドリンク、化粧品、医薬品などに広く活用しているという。美容やアンチエイジング目的のほか、アトピー性皮膚炎や乾癬(慢性皮膚炎)、近視やドライアイ、さらに、メタボ対策、がん治療にも利用されるなど、さまざまな用途で、その成果が期待されている。

 日本では、これまでアルガトリウムを配合した商品は、海外からの輸入品や通信販売でのサプリメントなどが中心だったが、大手国内メーカーでは今年2月に明治から、アルガトリウム500mgに、コラーゲンやL-シスチン、ビタミンCなどを加えたサプリメント『アミノコラーゲン ボーテ ホワイト』が発売され、ドラッグストアなどでも気軽に購入できるようになった。

 紫外線が強まるこれからの季節、アルガトリウムは美白の注目新素材として、期待が高まりそうだ。

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