国内

“嫌犬家”のホリエモン「それでも愛犬家の愚行は許容する」

 現在服役中のホリエモンこと堀江貴文氏が「犬を嫌う権利」について『メルマガNEWSポストセブン』(10月19日配信Vol.36)で論じている。その一部を紹介しよう。

 * * *
 こんにちは。『堀江貴文のブログでは言えない話』担当の編集Sです。御大は犬が苦手なんです。どうも、祖父母の家に近づくと大声で吠える犬がいたことが恐怖の原体験だそうです。今や、吠えない小型犬でさえ「近づくとベロベロ舐められて気持ち悪い」というから、まったくダメなんでしょうね。

 苦手の理由は、その「ニオイ」にもあるようです。
「最近は室内犬も多く、トイレエリアは臭うし、時々トイレじゃない場所で糞をするし。なにもいいこと無いと思うのに好きな人が多いのはなぜか? マゾなのか!? それとも同質化圧力なのか。つまり周りに合わせているだけ、犬を可愛いと思えないと人間として変だとか、好きな人が犬好きだから合わせているだけとか、そういう人も多いのかなとか思っていた」

 犬と触れ合わない刑務所の中で、なぜこのような話をしたのかというと、最近になって、「『嫌犬権』という言葉をスポーツ新聞のコラムで読んだ」んだそう。この『嫌犬権』は、読んで字のごとく「犬嫌いを主張する権利」のこと。御大は「タバコの嫌煙権と似ている」と考えているようです。

「ニコチン中毒の人も多いだろうが、若いころ周りに合わせてカッコつけてとか、大人になっても喫煙所でダベってサボりたいからとか多いと思う。私は吸わないので禁煙の居酒屋で一緒の人全員が喫煙所に行ってしまい独りになると寂しかったりしたものだ」

 とはいえ、御大は喫煙者を非難したりはしません。むしろ「健康増進法にも反対。受動喫煙とか、みんな怖がりすぎだって」と愛煙家にも近い立場なんです。

 実は犬に対しても同じ考えなのです。嫌悪感は常に抱いているものの、声高に「犬はいらない!」なんて叫ぶこともありませんでした。ところが、「嫌犬権」のような言葉が成立することで、嫌犬家が“覚醒”して、必要以上に権利を主張してしまうのではないか、と御大は心配しているようです。

「私は従来通り、そんな権利を主張するつもりはない。嫌煙家も嫌犬家も自分が生きづらいから叫ぶのだろうけど、逆効果だと思う。私はタバコも犬も嫌いだが、そう思っても、ある程度相手の“愚行”を許容する心のゆとりを持つことこそが、生きやすい世の中を作ることにつながると思っている」

 最近の世の中は、モンスタークレーマーとか、過度に権利を主張する人が増えています。その権利を主張したところで、ぶつかり合うだけですからね。御大の言うとおり、「相手を許容する心のゆとり」って大事なんだと思います。

※メルマガNEWSポストセブンVol.36

関連キーワード

関連記事

トピックス

米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
埼玉では歩かずに立ち止まることを義務づける条例まで施行されたエスカレーター…トラブルが起きやすい事情とは(時事通信フォト)
万博で再燃の「エスカレーター片側空け」問題から何を学ぶか
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)
《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
米利休氏とじいちゃん(米利休氏が立ち上げたブランド「利休宝園」サイトより)
「続ければ続けるほど赤字」とわかっていても“1998年生まれ東大卒”が“じいちゃんの赤字米農家”を継いだワケ《深刻な後継者不足問題》
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン