芸能

ティーナ・カリーナの『あんた』が「泣ける歌」として人気UP

“しみる恋うた”と人気を集め、関西地区の有線チャートでは初登場144位からわずか2週間で1位を獲得。話題の関西弁ラブソングの誕生秘話と、この曲を歌う新人歌手の意外な素顔とは?

「こうやって取材してもらえるなんて、なんか信じられないですねえ」と、人懐っこい笑顔を見せる彼女の名前はティーナ・カリーナ(26才)。

 こんな名前だが、本名、田中里奈。大阪生まれの日本人。

「田中里奈って普通じゃないですか? ティーナ・カリーナを調べたら“本名をもじっただけかいな”っていうのが、関西人っぽくて私っぽいかなって」(ティーナ・以下同)

 彼女の歌う『あんた』は、普段は強がりな女性が抱く、遠距離恋愛中の彼への思いを綴ったラブソングで、情熱的でまっすぐな関西弁の歌声が心に染みてくる。

 デビュー直前の今年8月、ラジオや有線放送で曲が流れると問い合わせが殺到。関西地区の有線チャートで初登場から2週間後には1位を獲得(8月29日付)。「必ず泣ける歌」として、今やその人気は全国に広がっている。10月に入り、シングルとしてもリリースされた。でも、なぜ関西弁でラブソングを?

「ほかの曲は関西弁じゃないんです。『あんた』は、普段は飲みなれないお酒を飲んでほろ酔いの時に作って…、歌詞とメロディーがあふれ出てきた曲なんです。自分の本音すぎて、最初は人前で歌うのも恥ずかしくて勇気がいりました(笑い)」

 モデルとなった“あんた”は、3年前につきあっていた恋人。その後別れてしまったというが、ライブに来て『あんた』を聴いてくれたという。

「当時は素直に言えなかったけど、伝わったかな。感謝してます」

 音楽一家に育った。父親は関西二期会に所属するオペラ歌手で、中学校の音楽教師(現在は大学講師)。母親はピアノとエレクトーンの講師だ。

「流行りのJ-POPからホーミー(民族音楽)までいろんな音楽を聴いて育ちました。中学高校は吹奏楽部。歌はカラオケで歌う程度だったんですが、中学3年の時、母が“ボイトレ(ボイストレーニング)に行かないの?”って、勧めてくれたのがきっかけです」

 聴く人の胸に素直に入ってくる、心地よい歌声。最初はそんな声が嫌いだったとか。

「悪く言えば、聴き流せちゃう。特徴がある声がよかったと無理した時期もありました。でも最近はこの声でよかったと思います」

※女性セブン2012年11月22日号

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