国内

iPhone5cが先行予約受付する理由 非ジョブズ信者の囲い込み

11日、iPhone5s/iPhone5cが発表された。「iPhone5s」は、いわゆるiPhone5の後継機種。「iPhone5c」は“廉価版”と呼ばれ、スペックとしては「iPhone5」に近いものの、5色の本体カラーや、6色の公式カバーが用意される。30通りのカラフルな色が人気となりそうだ。

今回、同時発表されたにもかかわらず、予約を受け付るのはiPhone5cのみ。iPhone5sは予約受付はなし、20日から販売する。――iPhone5sについては、アップルストア銀座店では11日の発表直後から並んでいる人が話題になっているが、これは「機能を求める人は、並んででも買う」ということなのか。確かに20日は平日のため、本当に欲しい会社員のなかには、「有給休暇をとろうか迷う」という人もいるほどだ。

■“廉価版”iPhone5c発売はユーザーの裾野を広げたいから

一方iPhone5cは、“黒/白”“メタリックシルバー”といった色の印象が強いアップル社製品を見慣れた目には、「おおっ」と思った人も多いのではないだろうか。ジョブズがいなくなったからかどうかは不明だが、そのカラーバリエーションは、“これまでにないiPhone”を感じさせる。ただ、賛否両論あるのも事実。これまでの“ジョブズ信者”にとっては、そのカラフルなiPhoneは「ダサい」、そうでない人にとっては「かわいい」という意見で、真っ二つに分かれている。

ガジェット機器に詳しいライターは、「『並ぶほどではないけれど、確実に欲しい』という“ジョブズ信者ではない”ユーザー向けに予約を開始しているということは、アップル社が“裾野を広げたい”ということの表れかもしれませんね」という。

■iPhone5c “並ばなくていい”オンラインでも予約受付け、“手軽さ”アピールー-ドコモは限定あり、ソフトバンクが一歩リード

なお、3社ともiPhone5cをiPhone取扱店の店頭で受け付けるのは同じ。WEB予約については、KDDI (au)とソフトバンクは、オンラインショップでの受付で、購入店舗を指定した予約受け付けも可能だ。NTTドコモは、ドコモプレミアクラブに加入した「プレミアステージ」に該当するユーザー向けに、先着3万台限定での用意となる。プレミアステージとは前年度3月末時点での利用期間が10年以上、あるいは年間累計2,500ステージポイント以上(1か月あたり平均 20,900円以上が目安、前年1月~12月まで)

各社とも、端末料金やキャンペーンなどの詳細は様々。それぞれが“お互いの動向をみながら”キャンペーンを展開してくる可能性もあるため、常に最新の情報をチェックすることが肝要だ。

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