【書籍紹介】『とっぴんぱらりの風太郎』/万城目学/文藝春秋/1995円
豊臣から徳川へと移る時代。忍者の風太郎は、相棒の黒弓の失態のせいで伊賀の地を追われることになり、京でニートな日々を過ごしていたが、ある日、黒弓が担いできたひょうたんを手にしたことで因心居士を名乗る“もののけ”に取りつかれる。
〈風太郎、ひょうたんを育てよ。そして、儂を連れていけ〉〈大坂の果心居士の元へ〉。因心居士が放つ謎の言葉は風太郎の人生を大きく変える……。大坂城を舞台にした奇想天外な時代小説が登場!
※週刊ポスト2013年10月25日号