ライフ

机上妻子写真に「未婚の私をバカに…」とお局OLセクハラ訴え

 髪型をほめるのも避けるべき、などとセクハラの常識は以前より浸透したように思うが、トラブルは増え続けている。ある企業の法務担当者はこう嘆く。

「男性上司が女性社員のお尻や胸を触ったり、エッチな言葉を投げかけるなんていうことは論外だし、実際にはほとんどない。セクハラだと声をあげる女性は増えているけど事情を聞くと、セクハラは言い過ぎだろうという微妙な話がほとんど。

 男性社員が妻と子供の写真をデスクに飾っていたら、お局OLが『私が未婚なことをバカにしている!』と激怒するみたいな話にはため息が出てしまう」

 それでも女性社員に訴えられたら、圧倒的に不利なのは男性社員のほう。企業イメージを守りたい会社側としては、表面化させないことが最優先だからだ。

「水面下で穏便に片づけるために、まず女性に頭を冷やすように説得。それでもダメなら、男のほうを一方的に子会社に飛ばして、女性社員の怒りを解くこともある」(法務担当者)

 企業側の理不尽な裁定に異議を唱えて法廷闘争に発展するケースも珍しくない。

 こうした裁判でも、男性側は圧倒的に不利なのが現実だ。セクハラ冤罪に詳しいアムール法律事務所の大渕愛子弁護士がいう。

「セクハラ裁判の多くは男性上司と女性部下の間で争われます。その場合、裁判所は男性上司が社内の力関係を利用して女性に関係を迫った、という構図を認定してしまいがちなのです」

 長引くことを嫌う男性側が女性に示談をもちかけて和解に至ることも多いが、その相場は30万~50万円。裁判で負ければ100万円前後の慰謝料を取られることもある。さらに会社を辞めざるを得なくなるなど損失は計り知れない。

※週刊ポスト2013年11月1日号

関連キーワード

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン