春秋グループの戦略はどういったものか。旅行業界出身で『中国人の取扱説明書』(日本文芸社刊)などの著書があるジャーナリストの中田秀太郎氏はこう解説する。
「中国では昨年10月、パック旅行の規制を強化した旅遊法が施行されました。格安ツアー料金で客を釣って、旅行先でのオプショナルツアーや土産店での強制的に買い物をさせられる事例が多発したためです。今後は個人旅行で訪日する中国人客が増加することが見込まれます。春秋航空が日本国内線を就航させたのも、中国個人客を見込んでのことでしょう」
中田氏は日本国内線にこんな期待をしているという。
「機内食もドリンクサービスもない春秋航空にあって、唯一の機内サービスは“春秋体操”。それを日本国内線でもやるのか楽しみです」
同社便では着陸間際にキャビンアテンダントが前に立ち、インストラクターよろしく体操を指導してくれるのだという。
日本の空でも立ち乗りで春秋体操をする日は来るのだろうか。