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江沢民元主席 公の場に頻出は習近平主席への側面支援狙いか

 中国の江沢民・元国家主席がこのところ頻繁に公の場に姿を現している。江氏は、2012年11月の中国共産党大会で習近平指導部が発足して以来、ほとんど現れなかった。それゆえこのところの露出ぶりは、習近平国家主席が主導している反腐敗キャンペーンが李鵬元首相ら保守的な長老指導者の抵抗を受けているため、“愛弟子”である習氏を側面から支援する動きではないかとの見方が出ている。

 江氏は4月17日、夫人の王冶平さんとともに、江蘇省揚州の風光明媚な観光地として知られる西胡で、龍を模した船に乗っているところを目撃された。揚州は江氏の生まれ故郷で、その写真が香港メディアなどによって伝えられた。

 写真の江氏の顔はかつてよりも多くの皺がみられ、かなり老いが進んでいる様子だが、その口元は引き締まり、椅子に座る姿勢もしっかりとしており、かくしゃくとした様子だった。

 江氏はその数日後、上海に姿を現した。香港メディアによると、江氏は親戚の自宅を訪問し、20分ほど滞在したという。そのときの動画も公表されており、門から出る際には待機していたボディガードに身体を支えられるなど体力の衰えは隠せないが、近くに集まった市民に手を振るなど、状態は良いようだ。

 江氏はすでに87歳だが、これらの報道から、高齢ではあるものの自力で歩くことができ、判断能力もしっかりとしていることが分かる。

 揚州や上海以外にも、江氏は冬季を海南島で過ごし、3月下旬には広東省深センに姿を現したことが確認されている。

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