「ラプターは突出した機動力とステルス性能を誇り、世界最強の戦闘機と言われています。ラプターと戦うのは、いわば透明人間と鬼ごっこをするようなもの。1機で約10機程度の第四世代機を相手にできる実力があります。仮に20機程度が投入されれば無傷で中国軍機を殲滅できるでしょう」(軍事アナリスト・毒島刀也氏)
魚釣島奪還作戦は、陸自の西普連と米海兵隊による日米合同作戦になる。島嶼防衛、離島奪還を主任務とする「西部方面普通科連隊(西普連)」は2005年から米海兵隊との合同演習「アイアン・フィスト」を実施してはいるが、魚釣島奪還作戦の主体となるのは、ここでも経験豊富な米海兵隊だ。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏が語る。
「尖閣周辺の制空、制海に問題がなくなれば、米軍は普天間の海兵遠征部隊MEUを投入するでしょう」
武装兵が対空砲や対戦車砲を所持していることが判明すれば、1次攻撃は航空機によるピンポイント爆撃が実施される。陣地を叩いたのち、オスプレイから落下傘で投下された海兵隊員が残党を制圧。続いて洋上からLCAC(エアクッション艇)で上陸した西普連隊員が加わり武装兵の確保に当たる。
米軍が参加した場合、魚釣島奪還作戦は日米軍の圧勝に終わり、中国は尖閣への野心を捨てざるを得ないだろう。
※SAPIO2014年7月号