国内

福島の工事関係者が告発「手抜き除染を行い復興費が消えた」

 予算は4年で1兆4000億円──。今、福島県を中心に莫大な税金が投入されて除染作業が進められている。住宅の屋根や壁、道路の舗装の表面を高圧洗浄したり、表面の土を削ったりして放射線量を下げることが目的だ。ところが今回、本誌は作業を請け負う業者が「手抜き除染」を行なっているという情報を得た。

 問題になっている工区は福島・郡山市の中心部から数キロ南の住宅地や農地が広がる地域。郡山市が発注し、中堅ゼネコンが元請けとして受注、昨年末から今夏にかけて下請け業者が実際の作業を行なっていた。工事関係者が告発する。

「市の発注内容は『放射線量を半分以下にする』というものだった。線量を測りながら作業し、たとえば毎時0.5マイクロシーベルトの場所であれば、0.25マイクロシーベルト以下に落とせば作業完了。

 だが、工事が始まると元請けゼネコンが下請けに“線量が半分以下にならなくても、土の表面を5cm削るだけでいい”と指示した。線量が高い地域では5cmでは足りないのだが、それ以上表面を削ると労力も時間もかかるので、手抜きを指示したのだろう」

 さらにこのゼネコンは“線量がそれほど高くない舗装道路は高圧洗浄などの作業をしなくていい”とも指示したという。

 元請けゼネコンは市から一定金額で受注しているため、下請けの作業を減らせば工賃の支払いが減り、利益が増すという目論見だったのだろう。

 当該ゼネコンに尋ねると、「お盆休みのために担当者が不在」と回答を得られなかった。発注者である郡山市役所生活環境部の担当者は、「そうした手抜きの実態は把握していない。指定された場所を除染していなかったとすれば契約違反」という。

 早急な調査が待たれる。

※週刊ポスト2014年8月29日号

関連キーワード

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン