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《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」

“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)

“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)

 「今日と明日くらいはこの勝利に存分に浸りたいと思っています」──11月2日(日本時間、以下同)に行われた米・大リーグのワールドシリーズ第7戦。延長11回の死闘の末、大谷翔平(31)属するドジャース(ナ・リーグ)が、5対4でブルージェイズ(ア・リーグ)を下し、球団史上初のWS連覇を達成した。試合直後、大谷選手は冒頭の言葉を口にしながら、掴み取ったばかりの栄光をかみしめた──。 

 今年も、歴史に刻まれる多くの活躍をみせてくれた大谷選手。レギュラーシーズンでは55本のホームランを放ち、自己最多記録と球団記録を更新。本格的な投手復帰も果たし、二刀流の快進撃でチームの優勝に大いに貢献したが、その裏、日本では“地獄の応援芸”に勤しむ1人の男がいた。インフルエンサーの岩田ゆうたさん(23)だ。 

「大谷がホームランを打つたびに即日その本数×1km走る」

“本数×1km”とはつまり、大谷選手が1号HRを打ったら1km、仮に100号HRを打ったらその日のうちに100km走る。仮に1試合で50号+51号を打てば、合計101kmマラソンをしなければならないというルールだ。

 岩田さんが、これほどまでに過酷な企画を行う理由は「大谷選手のアンチになるため」。

 レギュラーシーズンを折り返した7月中旬。NEWSポストセブンは岩田さんにインタビューを敢行(前回記事を読む)。寝る間を惜しんで試合を観戦し、プライベートを犠牲にしながら走りつづけたが、その時点では「まだアンチになりきれない」と語っていた。……あれから3か月。シーズンが終了した今、その気持ちは変わっているのだろうか──。【全3回の第1回】

 * * *

「お久しぶりです。あれからいろんな変化がありまして。まず、走りやすさ重視で坊主にしました。それから、月に8万円ほど稼いでいたフードデリバリーのバイトと、NSC(吉本興業の養成所)も辞めました。生活やお笑い、髪の毛も全部捨てて、マラソン1本に絞るために腹を括ったんです」

全てを賭けて坊主に

全てを賭けて坊主に

──アンチ化するどころか、さらに前のめりになっていませんか?

「企画に全BETするぐらいの気概で臨まないと、マジで頓挫するなって思ったんです。覚悟を決めたのが、8月中旬ですね。8月11日のブルージェイズ戦から、大谷選手は4試合連続でホームランを打つんですけど、それが40号、41号、42号、43号で、連日ほぼフルマラソン状態。

 そもそも完走に5時間から6時間はかかるし、終わってすぐ睡眠を取って、起きて試合見て……ってなるともう他のことするヒマなんてないですよね。マラソン後にはぬるま湯で半身浴して、足を揉みほぐしながら1時間半ぐらい浸かったりと、身体のケアもちゃんとするようになったので、もう時間がどんだけあっても足りないんです」

──ただ、8月中旬から9月上旬にかけて、ホームランが出ない日が続きます。

「8月20日の44号、8月25日の45号、9月3日の46号。たしかに3週間で3本のみで、SNSでも〈最近の大谷調子悪い?〉みたいな声が上がっていましたけど、僕に言わせてみればそんなこと全然ないですからね。いつ打ってもおかしくない雰囲気尋常じゃなかったですし、普段が打ちすぎなんです。一撃打たれるだけで、フルマラソン超えですよ。安心は全然できませんでしたね」

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