国内

浪速のエリカ様 相手の目を見つめ手を握る戦術が男性に好評

 2012年の総選挙では大阪の19選挙区中12を制した橋下徹・大阪市長率いる維新の党(当時は日本維新の会)だが、党勢の退潮が著しい。

 前回、民主党の藤村修・官房長官(当時)を落選に追い込んだ女刺客、「浪速のエリカ様」こと上西小百合氏(大阪7区)も苦戦を強いられている。

「藤村氏は引退したので民主とは候補者調整し、前回8000票差で競り負けた自民党の渡嘉敷奈緒美さん相手でも勝機は十分あるはずだが、勢いはイマイチ」(陣営関係者)

 原因は橋下氏の「敵前逃亡」だ。大阪都構想に反対する公明党が候補を立てる選挙区に、自らが刺客となって出馬することを匂わせていたが、解散後に不出馬を表明。維新陣営に失望が広がった。

 比例復活当選の上西氏はこの2年間、選挙区への浸透を図る活動を続けてきた。地元記者はこういう。

「政治経験はゼロで演説はしどろもどろだから、徹底した握手作戦を続けていた。毎週末、地元のイベントを回り、しゃべりは最小限にして相手の目を見つめてひたすら手を握る。男性有権者には好評だった」

 解散直後の3連休も自治会の親睦会、防災訓練、ゲートゴルフ大会などをはしごして挨拶回り。1日に20か所以上のイベントを回った経験もあるといい、フットワークは確かに軽いようだが、握手しかできないマドンナ候補でも当選圏が見えていたのは橋下氏への期待があったから。公示前に党首が逃げ出した影響は大きい。

「橋下はしょせんテレビタレント。政治家としての勝負勘は極めて鈍い。比例も含めて維新は議席を減らすだけだ」(自民党大阪府連関係者)と与党は高笑いしている。

※週刊ポスト2014年12月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
《訃報》「生きづらさ感じる人に寄り添う」遠野なぎこさんが逝去、フリー転向で語っていた“病のリアルを伝えたい”真摯な思い
NEWSポストセブン
なぜ蓮舫氏は東京から再出馬しなかったのか
蓮舫氏の参院選「比例」出馬の背景に“女の戦い”か 東京選挙区・立民の塩村文夏氏は「お世話になっている。蓮舫さんに返ってきてほしい」
NEWSポストセブン
泉房穂氏(左)が「潜水艦作戦」をするのは立花孝志候補を避けるため?
参院選・泉房穂氏が異例の「潜水艦作戦」 NHK党・立花孝志氏の批判かわす狙い? 陣営スタッフは「違います」と回答「予定は事務所も完全に把握していない」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《真美子さんの艶やかな黒髪》レッドカーペット直前にヘアサロンで見せていた「モデルとしての表情」鏡を真剣に見つめて…【大谷翔平と手を繋いで登壇】
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《永瀬廉と浜辺美波のアツアツデート現場》「安く見積もっても5万円」「食べログ予約もできる」高級鉄板焼き屋で“丸ごと貸し切りディナー”
NEWSポストセブン
誕生日を迎えた大谷翔平と子連れ観戦する真美子夫人(写真左/AFLO、写真右/時事通信フォト)
《家族の応援が何よりのプレゼント》大谷翔平のバースデー登板を真美子夫人が子連れ観戦、試合後は即帰宅せず球場で家族水入らずの時間を満喫
女性セブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《永瀬廉と全身黒のリンクコーデデート》浜辺美波、プライベートで見せていた“ダル着私服のギャップ”「2万7500円のジャージ風ジャケット、足元はリカバリーサンダル」
NEWSポストセブン
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落の原因は》「なぜスイッチをオフにした?」調査報告書で明かされた事故直前の“パイロットの会話”と機長が抱えていた“精神衛生上の問題”【260名が死亡】
NEWSポストセブン
亡くなった三浦春馬さんと「みたままつり」の提灯
《三浦春馬が今年も靖国に》『永遠の0』から続く縁…“春友”が灯す数多くの提灯と広がる思い「生きた証を風化させない」
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《タクシーで自宅マンションへ》永瀬廉と浜辺美波“ノーマスク”で見えた信頼感「追いかけたい」「知性を感じたい」…合致する恋愛観
NEWSポストセブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《産後とは思えない》真美子さん「背中がざっくり開いたドレスの着こなし」は努力の賜物…目撃されていた「白パーカー私服での外出姿」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン