「いわゆる裏技は…ないですね。客も利口になっていて、どのルートでいけば最短でその売り場に行けるか知っていますから、まずルートを知らなかったら話にならないですね。激戦になるので履きなれた動きやすい靴で行くことも大事です。
あとはSNSを使っていかに穴場の福袋を見つけるか。モノはいいのに完売までに時間がかかる福袋や、整理券を配り終わった百貨店の情報など、いろんな情報が飛び交うので要チェックです。
一番役に立つのがチラシ。ほとんどの店舗で年内最終告知で“今年はこんなものを売ります”と、福袋の中身をチラシに載せることも。メディアで取り上げられるのはインパクトが強いものや値段が高いもの。本当に欲しい雑貨や洋服、食品はチラシを熟読するといいですよ」
欲張ってあちこち目移りし、本当に欲しいものに狙いを定めておかないと結局買えなかった…なんてことにも。他にも注意するべき点は、福袋で買わない方がよいもの。
「家電は買ってはだめ。ピンポイントで欲しいものが入っていませんから。欲しい物とのミスマッチが出てきます。自分がこだわっているものは、買わない方がいいですよ。洋服も、ほんのちょっと襟の形が、袖が…というおしゃれな人はやめた方がいい。紳士服も、こだわりはなく奥さんが買ってきた服を抵抗なく着られる人には、品質はとても良くお得です。ワインも、百貨店なので適切な湿度温度で管理され品質は高いのですが、ワインに一家言ある人は買わない方がいいかもしれません。こだわってしまうと、福袋は楽しめないと思います」
また、2015年の福袋は「コンセプトがすごい」と恩田さん。東日本大震災の際に被害を免れた、南リアス線の“奇跡の車両”の運転体験ができる高島屋の『三陸鉄道 運転士体験の旅』夢袋(10万円、抽選販売)や、1名限定1億円の伊勢丹新宿本店の『ペットと暮らす家<ダイワハウス>ゆめの一戸建て』は、犬種に合わせて自宅を調節するために獣医師も加わってアドバイスももらえるとか…。夢のような企画も盛りだくさんだ。
ぜひ“これは!”という福袋を見つけて、新年から福をゲットしたいものだ。