なべ:いろんな人がバッシングしている中で、唯一たけしさんだけが、『週刊ポスト』の連載の中で、肯定的なことを言ってくれたんです。「どこの大学でもやってることなのに、なんでこんなに騒いでるんだよ」という感じのことを言ってくれて。
それで父がお礼の手紙を書いたんです。そうしたら、たけしさんからFAXが来て、会いましょうという流れになったんですね。それで父とたけしさんが2人で会って、父が「息子を引き取ってよ」と言ったら、たけしさんは6秒くらい考えて「いいですよ」って。
――たけしさん、肝が据わっていますね。
なべ:それからぼくは『北野ファンクラブ』(フジテレビ系)に出演することになるんですけど。びっくりしたのが、「うちで引き取る」となる前に、勝手に『北野ファンクラブ』の中で、ぼくの芸名ができていたんです。高田文夫先生が考えたのが“なべやかん”でした。好きな番組で、家で寝っころがって見ていたので驚きましたね(笑い)。
――今でもついて回る“替え玉”ですが、不便だなと思うことはありますか?
なべ:ぼくじゃないんですけど、ラーメン屋さんに入ると、一緒にいる人が遠慮しながら替え玉を頼むんですよ。普通に頼めばいいじゃんかよって思うんですけど(笑い)。
――周りが、替え玉って言っていいのかと遠慮する?
なべ:そうそう。どうぞどうぞ、遠慮せずに頼んでください(笑い)。
――真面目に挑戦したのに、替え玉で成功したんじゃないかと言われることもありますか?
なべ:しょっちゅうですよ。パワーリフティングで優勝しても、「どうせ替え玉だろ」って言われたりとか。「ドーピングしてるんだろ」って言われたこともありますし。もう面倒なので、ご自由にどうぞ、ご想像にお任せしますって(笑い)。
――去年ご結婚されましたけど、お子さんが生まれたら、名門校に受験させたいですか?
なべ:どうですかね、できが悪かったら仕方がないですもんね。奥さんは私立がいいと言っていますけど、いい友達が作れる場所なら、どこでもいいですよ。もちろん、替え玉受験はさせませんよ(笑い)。
【なべやかん】
1970年8月22日生まれ。東京出身。1991年、父でタレントのなべおさみが、明治大学に替え玉受験で入学させようとして騒動に。父の芸名と明大二部(夜間)に引っかけた芸名で、たけし軍団に加入し、芸能界入り。元パワーリフティングの選手で、『全日本パワーリフティング選手権大会』2001年、2002年優勝。収集歴30年以上の特撮物キャラクターコレクターでもある。『なべやかんのJスマイルライフ』(エフエム茶笛)や『武蔵忍法伝 忍者烈風』(東京MX2)などにレビュラー出演中。