迷いに迷った末、子宮を温存した原だが、それから3年、子宮体がんが発症し、摘出手術を受けたのだ。原は自身の体験をメディア、講演会など多くの場所で発信し、啓蒙活動に取り組んでいる。
がんは一般的に、ステージIが早期で治療効果が高く、末期といわれるステージIVに進むにしたがって予後が悪くなるといわれる。
『全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査』(2014年10月集計)によると、子宮頸がんの5年生存率は、ステージIが91.7%、ステージIIが76.7%、ステージIIIが56.3%、ステージIVが25.1%となっている。
子宮体がんでは、ステージIで94%、ステージIIで90.2%、ステージIIIで59.9%、ステージIVで20.8%。これらの数字から、いかに早期発見が大切かわかるだろう。
再発の場合も同様に、早期であれば闘うことができる。仁科亜季子(62才)は、38才で子宮頸がんに罹り、卵巣や子宮を切除した。ホットフラッシュなどの後遺症にも悩まされ、その後、胃がん、大腸がんにも罹患。本人は“早期発見・早期治療”の大切さを訴え続けている。
43才で乳がんを発症し、2度の再発が見つかって右乳房を全摘出したことを公表した生稲晃子(47才)も、早期発見が治療のカギとなった。現在は再建し、仕事復帰も果たしている。
※女性セブン2016年1月7・14日号