メールマガジンの凍結以降、表舞台から姿を消したAだが、今また不気味に動き始めた。今回のホームページ更新では「ブログ」と題したコーナーを新たに設置。昨年7月に練馬区立美術館で開かれた展覧会『舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに』を見に行ったことを明かしている。
《息が止まるほど美しい。(中略)肉厚のレリーフは斜め下から見上げると圧巻だ》《たとえ手足を捥がれようと、常に何かを造らずにはいられない表現者という生き物の業に身震いがした》(AのHPより)
晩年、脳梗塞で倒れ、右半身不随と闘いながら創作活動に精を出した彫刻家・舟越の苦悩に寄り添い、その作品に感嘆する様子を綴っている。
「彼は、『絶歌』の中で、《本を書く以外に、もう自分の生を掴み取る手段がありませんでした》と書いていました。やはり自分の考えや作品を発信していくことはやめられないんでしょう。有料のメルマガは失敗したので、今後はブログの形を取るようです。“金を取らない以上文句を言われる筋合いはない”という発想ですね。その裏で、手記のプロモーションをして、印税でさらに儲けたいという俗的な欲求もあると思います。彼の狂気を止められる人はいないんでしょうか…」(前出・全国紙記者)
ホームページ開設当初、本誌の取材に対し、多くの識者が「このサイトはAの崇拝者を生む装置になりかねない」と危惧していた。現在、Aの新設したブログには多数のコメントがついている。《更新待っていました!》《今度は絵本を書いてほしいです》Aの“信者”は増えているようだ。
※女性セブン2016年1月21日号