ファンにとって最悪の事態は、SMAPがその活動実績ごと、なかったことにされてしまうことだ。しかしCDが売れない時代に売上累計300万枚を突破すれば、記録に残るためSMAPを無視できなくなるだろうと考えて購買運動が活発になっている。

 またファンは、実際に解散となるとCDやDVDが新たにつくられず、二度と買えなくなるのではないかと恐れてもいる。手に入らなくなる前に入手したいという気持ちも購入へ突き動かしているらしい。

「マスコミはメンバーが不仲で分裂気味だったと報道したがるけど、ファンからみたら普段通りなだけ。大晦日の『CDTVスペシャル!』でずっとともに歩いていこうと『STAY』を歌ったこと、サムガ(※ラジオ番組『中居正広のSome girl’ SMAP』)で12月に中居くんが『ファンの皆さんには遠目で見ていただくのがベスト』と話したことは、何があっても信じてほしいというメッセージだと思うから。

 ずっと在宅ファンできたけれど、何かしないではいられない。今からファンクラブに入ろうかと思っています。事務所にとって直接的なお客さんになれば、無視できない行動をとりやすくなるかと思うので」(40代の女性ファン)

 女性アイドルが総じて、SNSやイベントを通じて過剰ともいえるサービスを繰り返すのと比べると、ジャニーズ所属の男性アイドルたちのファンに対するサービス方針は素っ気ないようにみえる。それでも運営に面と向かって異議申し立てをする様子はほとんどなく、そんなファンたちの姿はとても従順に見えていた。CD購買運動や電子署名の呼びかけは、男性アイドルとファンとのあり方に変化をもたらすことになるか。

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