今、テニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ(28)も実践し、欧米で大流行中の健康法が日本でもブームとなっている。「グルテンフリー」という小麦を摂取しない食事法で、頭痛、めまい、下痢など、様々な体調不良が改善されるという。
グルテンは、さまざまな食品に含まれている。管理栄養士でダイエットカウンセラーの伊達友美氏が言う。
「パンやパスタ、ラーメンやうどんなどは分かりやすいのですが、ハンバーグや市販のカレールーにも“つなぎ”として小麦が使われています。味噌やドレッシングなどの調味料にも含まれていることが少なくありません」
「今さら」と思う人もいるかもしれないが、伊達氏はシニアこそ効果が実感できるという。
「グルテン不耐症でなくても、グルテンにアレルギー反応を示し、小腸の働きを阻害される人がいます。小腸は独自の神経ネットワークを持っており、第二の脳とも言われる重要な器官です。
“腸から年を取る”とも言われており、小腸の弱ってきたシニアこそ、軽めのアレルギー反応にも気をつけたい。グルテンフリー生活をしてみたら、体調が良くなったというシニアもいるようです」
グルテンフリーを実践中の会社役員・高田稔氏(65・仮名)に聞いた。
「若い頃からの下痢症で自分はそういう体質だと思っていたのが、グルテンフリーでぴたりと止まった」
元公務員の小川定治氏(61・仮名)はこんな感想を漏らす。
「長年、頭痛に悩まされてきましたがグルテンフリーを始めて10日間で痛みが消え、朝もスッキリ目覚められます。若い頃からずっと朝はトーストと決めていたし、何よりラーメンが大好きだったので最初の1週間はつらかった。大盛りのご飯を食べて、なんとか耐えました。今では(小麦の使われていない)はるさめヌードルが好物です(笑い)」