そこからさらに派生して登場してきたのが「『今になって衆愚政治とか言っているヤツらはくだらない』と言いたがるタイプ」。こういう人たちも大きく分ければさっきのタイプと同類なので、同じ対処で大丈夫です。どちらのタイプも理屈をこねるのは得意ですが、困ったときに頼りになるわけではありません。
けっこういそうなのが「裏事情を推理して語りたがるタイプ」。参議院選とのからみがどうしたとか議会との力関係がどうしたとか、おもにネット情報の受け売りをさも重大情報のように語りたがります。このタイプの多くは、会社でも仕事は適当にこなして、もっぱら社内の派閥争いにしか興味がありません。
一見、物知りで独自の見識がありそうに見えるのですが、じつは自分の頭でものを考えるのはそれほど得意ではないので、深く付き合えばつきあうほど「?」と思わされます。情報収集力はそれなりにあるので、たまにいっしょに酒を飲んで社内事情や業界の動向を教えてもらう分には楽しいでしょう。
もしかしたら、「えっ、東京都知事って猪瀬さんじゃなかったの?」といったマヌケな反応や、「一回、ホテル三日月に泊まってみたいなあ。予約殺到らしいね」といったノンキな反応をするタイプのほうが、じつは一目置くべき相手だったり長く付き合えたりするかも。……いや、そんなことないか。
職場などで、まだあまり馴染みがなくて「この人、どういう人なのかな」と思っている相手がいたら、さりげなく「東京の知事もたいへんだよね」と話を振ってみましょう。反応によって、相手との接し方や付き合い方の参考にしてください。こんな形で役に立ってくれるなんて、舛添さんに少しだけ感謝したくなりますね。