小池氏はツイッターでその日の街頭演説の場所と時間を次々に予告し、シンボルマークであるグリーンの目印をつけてきてほしいと有権者に呼びかけている。本誌記者はそれを見ながら追跡した。
この日、最後の予定は、〈20:00 池袋ニュー盆踊り〉
地元の盆踊りに飛び入り参加した小池氏は、めったに見られない浴衣姿まで披露した。肩には選挙用のタスキをかけ、うちわ片手に選挙スタッフやマスコミを引き連れて会場内に登場。
「踊りの輪を突っ切るようにぞろぞろと歩いて行ったかと思うと、すぐにいなくなった。珍しいモノ見たさで集まる人だかりもあって、小池さんがいる間は踊りどころじゃなかった」(参加していた地元住民)とここでも注目の的に。奇しくもその時に流れていたのは“♪オリンピックの顔と顔~”と「東京五輪音頭」だった。
ちなみに公職選挙法では20時以降、のぼりを立てた街頭演説と選挙カーでの連呼を禁止する規定があるので、「他陣営に“20時以降に選挙活動をしている”と揚げ足を取られないように、そそくさと帰ったのでは」(自民党都連関係者)とみられている。“敵が多いオンナ”で知られる小池氏の選挙戦は細心の注意が必要なようだ。
※週刊ポスト2016年8月5日号