そのドラマのタイトルに「きりたんぽ」を使われたら、秋田の人はどれだけ悲しいか、きりたんぽ関係者がどれだけ大きな被害を受けるか、ほかの地域の人にも容易に想像がつきます。中頓別町の場合は、そういう形で小説に登場したからといって、とくにかわいそうだとは感じられません。また、テレビドラマのほうは「あざとさ」がプンプンにおいますが、村上春樹氏がその町を選んだのは、とくに意図も悪意もなかったでしょう。
いざ抗議をしようと思った場合は、まずはこのふたつのポイントを検証してみることをオススメします。とはいえ、返り血を浴びるとわかっていても、それを承知で抗議しなければならない場面もあるでしょう。そこは大人の覚悟と勇気でご判断ください。