「これまでは、トラブルが発生しても都市ガス会社の人が対応してくれました。しかし、販売会社を切り替えると、トラブル内容によっては、対応する会社が変わるケースも」(木村さん)

 会社を切り替える際は、料金の安さだけでなく、そういったサービス面もチェックする必要がある。では、切り替えはどうやるのか?

 電気もガスも自由化後、大変な手続きが必要と思われがちだが、実は、切り替えたい会社に電話するかwebから手続きするだけ。これまでの都市ガス会社に連絡し、解約の手続きをする必要もない。

「ガス自由化では、家庭に都市ガスを売る小売部門のみ自由化になります。つまり、私たちにとっては、ガス代をどの会社に支払うかが変わるだけ。ガスが家に届くまでの流れは変わりませんし、切り替えたとしても、家に届くガスの質も変わりません」(木村さん)

 こうした自由化には、どんな会社が参入するのだろうか?

「ガス自由化をけん引する小売り事業者は“電力会社”です。特に関西電力は2016年10月に第一号で小売事業者登録され、すでにさまざまなプランを提案しています」(木村さん)

 ファイナンシャルプランナー・高山一恵さんはこう語る。

「大手電力会社はもともと、大手都市ガス会社に次ぐ規模でLNG発電などを行ってきたため、ガスの取り扱いになれており、企業など大口の利用者向けのガス供給の実績があるので、有力な選択肢になると思います」

 電力会社なら、電力とのセット割ができるので、今後、魅力的なセットプランやサービスが期待できそう。

※女性セブン2017年3月30日・4月6日号

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