森友学園告発に慎重だった大阪府も工事契約書の私文書偽造で籠池氏の刑事告発に動き出した。いまや、捜査のカギを握っているのは官邸だという。自民党幹部が予告する。
「官僚の人事権を持つ菅義偉・官房長官は安倍首相や菅氏の覚えめでたい黒川弘務・官房長を法務事務次官に起用して、法務・検察の中枢を押さえている。本来は自民党に捜査を向かわせないためのシフトだが、逆に官邸が“やっていい”といえば検察首脳部は森友捜査にゴーサインを出さざるを得ないはずだ」
これでは国民が期待する事件解明ではなく籠池氏の“口封じ”のための捜査ではないか。
※週刊ポスト2017年4月7日号