籠池泰典一覧

【籠池泰典】に関するニュースを集めたページです。

「晋三と昭恵」叱れない夫婦 安倍家では総理が水を運ぶ
「晋三と昭恵」叱れない夫婦 安倍家では総理が水を運ぶ
 なぜ安倍晋三首相は昭恵夫人に甘いのか。花見写真から森友学園問題まで、この異様な夫婦関係をめぐって国中が振り回されている。ノンフィクション作家の森功氏が集めた、2人をよく知る関係者の証言から、その原点に遡る。(敬称略) * * * この夫婦、よくよく花見がお好きのようだ。昨年11月以降、「桜を見る会」問題を国会で追及されてきた夫君に代わり、今度は細君の花見写真がネットに漏れ出した。すると、例によって首相の安倍晋三は「都内のプライベートスペースで、公園での花見ではない」と妻女を庇う。さらに負けず嫌いの宰相は質問する立憲民主党の杉尾秀哉を茶化すことも忘れない。「(唾が飛ぶので)大きな声出しちゃいけない……」 何度見た光景だろうか。 いくら仲睦まじい夫婦であっても、配偶者の軽はずみな言動を問題視さると謙虚になり、まずは詫びるのが社会通念であろう。仮に的外れの批判であっても、相手を馬鹿にするような態度はとらない。 あまりに器が小さいといえばそれまでだが、逆に懲りない細君はとてつもなく神経が図太い。夫の政治生命にかかわりかねないような振る舞いを幾度も繰り返してきた。なぜ一国のリーダーが、好き勝手な女房の振る舞いを制御できないのか。誰もが首を傾げる。実に妙なカップルである。 安倍夫妻については、いっとき仮面夫婦ではないか、という説もあった。祖父の岸信介を敬愛してやまない首相は、岸の愛娘で実母の洋子に頭が上がらない。同居している夫が家母と妻の板挟みにあい、形ばかりの夫婦関係を続けているのでは。 そんなまことしやかな話も永田町で囁かれたが、周囲を取材すると、まったく異なる。二人は実に相思相愛だと感じる。 昭恵が酒好きでしょっちゅう飲み歩くのは、よく知られている。夫抜きで酒豪の加計学園理事長の加計孝太郎と酩酊するまで深酒し、帰宅したところを番記者に目撃されたこともある。さすがにそのときは、夫にきつくたしなめられたそうだが、当人の酒癖は容易に改善しない。彼女には芸能人や文化人の飲み友達が多い。時には帰宅が深夜になり夫より遅い場合もある。あるジャーナリストが、次のようなエピソードを打ち明けてくれた。「夫婦そろって有名人好きなので共通の友人も多い。それでアッキーが友だちを連れて夜遅くに帰宅すると、総理が出迎えてくれるのだそうです。総理がパジャマのまま水割り用の氷とミネラルウォーターを運んできたので、さすがにびっくりしたとある飲み友達から聞きました」 ひょっとすると家では、夫唱婦随ではなく、婦唱夫随なのかもしれない。◆原点は合コン仲間 安倍晋三と昭恵、共通の友人である増岡聡一郎(鉄鋼ビルディング専務)に二人の出会いについて尋ねたことがある。1962年生まれの増岡は昭恵と同じ歳だ。永田町や霞が関、丸の内界隈では名の通った人物で、河口湖畔のゴルフ場で安倍と一緒にラウンドする間柄でもある。昭恵が自身のFBに「男たちの悪巧み」と題してアップした写真には、加計たちと一緒に増岡の姿があった。増岡は首相より昭恵のほうが付き合いが古いという。「大学は違いますけど、学生時代の私のガールフレンドと昭恵さんが仲良しで、初めに彼女と知り合ったのです」 そう話してくれた増岡は当時、慶大生。出会った頃の昭恵は聖心女子専門学校英語科の生徒で、テニスサークルの合コンで知り合ったとされる。 森永製菓社長を務めた松崎昭雄の愛娘である彼女は、テニスだけでなく、スキーやゴルフなども得意だったが、進学に興味がなく、四年制大学には進まなかった。専門学校を経て電通の新聞雑誌局で勤務していた頃、上司の紹介で神戸製鋼のサラリーマンだった安倍と出会い、結婚を決めた。 かたや、安倍本人は誰もが認める政治一家のサラブレッドだ。母方の祖父・岸信介、大叔父の佐藤栄作が首相で、父方の祖父は衆議院議員の安倍寛。成蹊小学校時代の家庭教師として元JT社長の本田勝彦や自民党代議士の平沢勝栄が教えていた。当人は早慶や東大ではなく、エスカレータ式に成蹊大に進んだ。 良家の子女同士ではあるが、夫婦ともに学業には関心がなかったようで、そこもウマが合ったのかもしれない。1987年6月に結婚。先の増岡は二次会に新婦の学生時代の友人として出席した。「(昭恵から)今度結婚することになった相手が、安倍晋太郎さんの息子さんだと聞かされました。二次会の会場は披露宴と同じ西武の(新高輪)プリンスホテルでしたけど、われわれは御神輿をつくって担いで盛りあげました」 増岡自身の結婚式にも安倍夫妻がそろって駆け付けたという。「実は総理の勤めていた神戸製鋼の東京本社が、私の祖父が建てた(第一)鉄鋼ビルに入っていて、そんな縁もあって、以来、総理ご本人とも親しくさせていただいています」 増岡は広島県発祥の中堅ゼネコン「増岡組」創業家に生まれた。こうも言った。「われわれは総理だからお付き合いしているわけじゃありません。第一次安倍政権のあと、見事なまでに肩書きが付いていた人達が総理から離れていった。われわれは何も変わらないけど、『誰が本当の友達か、よく解ったよ』っておっしゃっていましたね」 増岡組が建設した東京駅八重洲口に隣接する鉄鋼ビルディングは日本の戦後復興の象徴でもあったが、2015年10月にリニューアルされ本館と南館が竣工した。その竣工を記念し、安倍を中心に、加計や増岡たちがクリスマスパーティを兼ねてカップルで集うようになった。「悪巧み」写真は、昭恵が安倍を中心とする二世、三世の素封家仲間を撮ったものである。◆加計も籠池も昭恵人脈 加計学園問題では、獣医学部の新設を巡り、「40年来の腹心の友」である理事長の加計に対する依怙贔屓ではないか、と疑いが持たれた。森友学園理事長の籠池泰典はその加計に倣い、夫人の昭恵に近付いたといえる。 昭恵が森友学園の「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長に就任していたことは、国会で何度も取り沙汰されてきた。だが、もともとそんな発想は籠池自身にはなかった。「小学校を開設されるなら、すごくよい教育をしている学校があるから、見学に行ってみてはどうですか」 昭恵が籠池夫妻にそう薦めた学校が加計学園だ。そして籠池夫妻は昭恵が名誉園長を務めてきた加計学園グループの「御影インターナショナルこども園」を視察した。籠池はそこから自分たちの計画していた「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長として昭恵を招聘する。 40年前の米国留学から始まった首相の安倍と加計との濃密な付き合いについては、数えあげればきりがないが、その間をとりもってきたのが、夫人の昭恵である。 昭恵は加計学園のビジネス展開にもかかわってきた。ほんの一例を挙げれば2006年3月、昭恵は加計学園が米バージニア州のグレートフォールズ小と姉妹校提携を結んだときにもひと役買っている。〈日本の教育界に大きな貢献をされており、加計理事長はじめ関係者各位のご努力に敬意を表します。以前私も米国グレートフォールズ小学校との姉妹校締結の橋渡しをさせて頂き、大変光栄に思っております〉(2013年の宣伝チラシより) 事実、昭恵は姉妹校提携にこぎ着けるため、加計に連れられて何度も訪米している。姉妹校提携後の2010年には、安倍本人も視察し、さらに第2次政権発足後の2015年4月、バラク・オバマとの日米首脳会談時には、昭恵がミシェル・オバマを小学校に案内した。当地の「ワシントンDC日本商工会会報」(2015年6月号)はこう書いている。〈オバマ夫人が安倍夫人に「生徒の日本語はどうですか?」と尋ねられ、安倍夫人が「パーフェクト」と答えられ、生徒達が大喜び〉 まさに日本の首相とファーストレディという立場で、夫婦そろって友人のためにひと働きしてきたわけだ。昭恵は米国で夫とは別行動して加計と飲み歩く姿まで目撃されているが、逆に彼女が熱を入れたミャンマーの「オーボ寺子屋」事業では加計の力を借り、いっしょに訪問。さらに2013年5月、地球儀外交を標榜する安倍が同国を訪れたたとき、加計も政府専用機に乗り、現地で行動をともにしている。 この安倍夫妻、桜にはよくよく縁が深いようで。かつて加計が東京のホテルで催してきた花見にも夫婦で参加してきた。 そして極め付きが新型コロナウイルスの脅威にさらされている中の花見である。毎年首相の公的行事にお笑いタレントを招いて盛り上がってきた夫の姿と重ね合わせ、妻には罪悪感なく、軽く考えていただけかもしれない。相思相愛の変な似た者夫婦だから夫は妻を庇う。だが、それで片づけられる話ではない。(敬称略)【PROFILE】森功(もり・いさお)/1961年福岡県生まれ。岡山大学文学部卒。出版社勤務を経て、2003年フリーランスのノンフィクション作家に転身。2018年『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一ノンフィクション大賞を受賞。その他の著作に『官邸官僚』など。※週刊ポスト2020年4月17日号
2020.04.07 11:00
週刊ポスト
昭恵夫人“花見”の店は予約2年待ち、その浮世離れした食事
昭恵夫人“花見”の店は予約2年待ち、その浮世離れした食事
 政府の要請で国民が「自粛」を受け入れるなか、ファーストレディは芸能人と“桜を見る会”──本誌・週刊ポスト前号のスクープは国会でも追及され、安倍首相の答弁は到底、納得できる内容ではなかった。だが、この夫婦にはそれがわからないのかもしれない。なにしろ、昭恵夫人を囲む会は多くの一般国民が足を踏み入れることすらできない、“秘密の高級レストラン”で行なわれていたのだ。「大変申し訳ございません。申し訳ないですけど、恐れ入ります……」 記者の直撃にそんな答えを繰り返すオレンジ色のダウンジャケット姿の男性──昭恵夫人の“桜を見る会”の会場となった店のオーナーだ。 前号で報じた別掲写真は、昭恵夫人が渦中にある森友学園問題が再燃し、新型コロナウイルスの感染が広がっていた今年3月23日に撮影されたもの。昭恵夫人を中心に、モデル・藤井リナやアイドルグループ・NEWSの手越祐也が、桜の木の下で写真に収まっている。 記事は大きな反響を呼び、ネット版の速報を配信した翌日の3月27日には、参院予算委員会で野党が追及。昭恵夫人に事実関係を確認したという安倍首相は、「レストランでの会合の際の記念写真」「都が自粛を求めている公園での花見ではない」と釈明した。 あまりに稚拙な言い訳である。 すでに2月24日には政府の専門家会議の有識者が会見で飲み会等の自粛を求めている。多くの人が歓送迎会など、大切な行事の延期や中止を余儀なくされた。新型ウイルスの脅威に一丸となって立ち向かうため、やむを得ず受け入れたのである。 一方、写真では昭恵夫人を中心に13人の男女が肩を寄せ合っている。国民の自粛をよそに「レストランでの会合」を楽しんでいたわけだ。  しかも、この「レストラン」は、誰でも行けるような店ではない。会場となった店は東京・台東区にあるが、住所も連絡先も非公開。冒頭の男性がオーナー兼シェフで、写真にも昭恵夫人らと一緒に写っている。 同店は限られたメンバーのみが予約を許される会員制高級店。芸能人や企業経営者などセレブ御用達のいわば“秘密クラブ”だ。「何度か利用したことがある」という30代のベンチャー企業経営者はこう話す。「最寄りの駅までスタッフが迎えにきて店に案内される。普通は見つけられないような路地の奥まった場所にあります。中に入ると、店内での携帯電話NGといった“ルール”が説明される。 1階はオープンキッチンで、まずはカウンターで立食形式の料理を楽しむ。隣の人とはヒジがぶつからないくらいの距離感で、(濃厚接触を避ける)2メートルの間隔は空けられないと思う。そして窓の外の庭には、大きな桜の木があります。私が行ったのは違う季節だが、満開の頃なら見事な景色でしょう」 一皿ごとに、とにかく演出が凝っているという。「途中から2階に上がると部屋中をスクリーンにしたプロジェクションマッピングで、料理に合わせた映像が流れるんです。深海だったり、サバンナの映像だったり、品目に合わせて変わる。色んな部位の熟成肉を楽しみました。量は少なく、まさに“美食”といったイメージ。料金は2万円くらいだったと思う」 同店は会員制ながら、「予約は2年待ち」ともいわれるが、昭恵夫人たちは「過去にもこの店で“異業種交流会”を催していた」(参加者の知人)という。写真が撮影された日も、昭恵夫人らは新型ウイルスの騒ぎをよそに、浮き世離れした食事を楽しんだのだろう。◆危うい“アッキー人脈” 異色の店を運営し、“業界の風雲児”と呼ばれるオーナーを都内の自宅マンション前で直撃した。──昭恵夫人の“桜を見る会”について聞きたい。「ご苦労様ですけど、私から何も話すことがございませんので。私も、今はプライベートなものですから……」──国民感情的にはどうかと思うところがある。「おっしゃることはよくわかるのですが……。本日は何も申し上げることがございませんので、ごめんなさい」 硬い表情で歩みを止めず、「申し訳ないです」と繰り返しながら駐輪場から自転車を出すと、「ちゃんと対応させていただきましたので」と言い残し、走り去っていった。 もちろん、飲食業も未曾有の危機にある。ただ、政府の要請を受け、日本中で宴会が自粛されている。国民一人ひとりが我慢して危機を乗り切ろう──そんななか、昭恵夫人や囲む会のメンバーは誰も、「時期を改めよう」と言えなかったのか。 こうした昭恵夫人の“独自の人脈”は、単に「社交的なファーストレディ」ということでは済まされない。脱原発活動に携わって“家庭内野党”を名乗るくらいならまだしも、森友学園問題では籠池泰典・理事長夫妻(当時)と昭恵夫人の交友が問題の発端となった。医療用などの大麻の解禁運動にも熱心で、町おこしのために許可を得て大麻を栽培する企業を応援していたが、その企業の代表が大麻取締法違反で逮捕されたこともある。言動の危うさは、国家運営をも揺るがしかねない。 繰り返される過ち──「レストランだから問題ない」と妻をかばった安倍首相の答弁は、当日夜の実態を知るとより一層、虚しく響く。※週刊ポスト2020年4月17日号
2020.04.05 16:00
週刊ポスト
森友運営の幼稚園を家宅捜索する大阪地検特捜部(時事通信フォト)
昭恵夫人お付き秘書は出世 森友「関係官僚15人」のその後
 森友学園をめぐる改竄の全責任を負ってクビになった佐川宣寿氏(元国税庁長官、元財務相理財局長)に、いまや次期財務次官の本命と目される太田充氏(財務省主計局長、元理財局長)。赤木俊夫・元近畿財務局上席国有財産管理官(享年54)は、文書改竄を佐川氏から指示されたことなどを遺書に残し、自殺した。ほかにも、森友問題は数々の官庁、全国の役人たちの人生を大きく変えた。 佐川氏と対照的なのが、理財局長だった彼とともに改竄に手を染めたその部下らだ。 上司である佐川氏の指示を忖度し、改竄作業では、「過剰に修正箇所を決め」(亡くなった赤木氏の手記)ていったとされる小役人根性丸出しの人々だが、中尾睦・理財局次長は現在横浜税関長、中村稔・理財局総務課長は駐英公使、冨安泰一郎・理財局国有財産企画課長は官邸に呼ばれて内閣官房参事官、田村嘉啓・国有財産審理室長は福岡財務支局理財部長とそろって順調に出世している。 本省からの指示を受けた赤木氏の同僚である近畿財務局の3人は出世の明暗を分けた。 本省からの指示に戸惑う部下たちに、「全責任を負う」と言って改竄をやらせた美並義人・近畿財務局長は、「そんなことは言っていない」と逃げて東京国税局長に栄転。不正に手を染めることに悩む赤木氏に対し、当初は「応じるな」と言いながら本省の圧力に負けて「やむを得ない」と応じざるを得なかった楠敏志・管財部長は出世できないまま退職した。 赤木氏の直属の上司である池田靖・統括国有財産管理官は、一切の沈黙を守って管財総括第3課長に出世している。◆注文付けた官僚は退官 国会答弁をしくじった官僚の処遇は容赦ない。森友学園への国有地の売却にあたって、評価額を大幅にダンピングした国土交通省では、国会答弁を迷走させた佐藤善信・航空局長はすぐに退職させられ、現在は“閑職”の運輸総合研究所理事長に天下り。佐藤氏とともに対応にあたった平垣内久隆・航空局次長も出世コースからは外れている。 森友改竄問題渦中にNHKに出演して「部分的に検証できないような状況は問題がある」と注文をつけた河戸光彦・会計検査院長もその後退官、現職は不明だ。 見栄も外聞もかなぐり捨てて安倍首相個人に忠誠を尽くす姿勢を示さない限り、出世も好条件の天下り先も与えられない。 そしていま、“この世の春”を謳歌しているのが2人の女性官僚だろう。経産省から内閣府に出向して昭恵夫人の“秘書役”を務め、森友学園への視察にも同行したのが谷査恵子・課長補佐。国有地売却にからんで夫人にかわって財務省に問い合わせ、その結果を籠池泰典元理事長にFAXするなど夫人の関与を知るキーマンだが、3年間の予定で駐イタリア大使館一等書記官として赴任中だ。国内の喧騒を離れて“悠々自適”の厚遇を与えられた。 一番うまく立ち回ったのは森友事件捜査にあたった山本真千子・大阪地検特捜部長ではないか。 女性初の特捜部長として鳴り物入りで捜査に乗り出したものの、籠池夫妻を逮捕しただけで問題の財務官僚たちを全員不起訴にして捜査を終わらせた。 その“功績”により同期トップで函館地検検事正に出世、現在は大阪地検次席検事で将来は大阪地検検事正から関西検察のトップ、大阪高検検事長への大出世コースに乗ったとみられている。「捜査をやるぞ」と権力者をビビらせ、最後は手加減して恩を売るのが検察組織ならではの出世の秘訣のようだ。 公僕としての矜持を捨てて「安倍」を守った者は出世し、「安倍夫人」を守れば大出世するが、守りきれなければ左遷。「国家のため」に動けば赤木氏のように追い込まれる。かくして、「正直者はバカを見る」官僚組織となり、国のために働こうという役人がいな※週刊ポスト2020年4月10日号
2020.04.01 16:00
週刊ポスト
安倍昭恵氏の花見問題、総理でも完全に制御不能状態か
安倍昭恵氏の花見問題、総理でも完全に制御不能状態か
 森友学園問題への対応を巡って近畿財務局職員が自ら命を絶った理由は、公文書から「安倍昭恵」の名前を消す改竄を強いられたことだった。職員の遺書が公になり、改めて疑惑の渦中にある昭恵夫人が、よりにもよって芸能人らと“桜を見る会”を楽しんでいた──。 国会では、野党が昭恵夫人の証人喚問を求めていた3月下旬、都内某所、ライトアップされた七分咲きの桜をバックに13人の男女が笑顔で肩を寄せ合い、1枚の写真に収まっている。中心にいるのは、昭恵夫人だった。 別掲写真は参加者のひとりが撮影したもののようだ。写真を見た参加者の知人はこう話す。「この日の参加者は、昭恵さんを囲んで以前から集まっていた人たちが中心だそうです。写真で昭恵夫人の隣にいるのは人気モデルの藤井リナさん。2014年にYouTubeで昭恵さんと対談するなど、もともと交流があったようです。前列にはジャニーズのアイドルグループ・NEWSの手越祐也さんの姿があり、他にも芸能関係者がいる華やかな面々です。ただ、よりによってこんな時に昭恵さんが花見の席ではしゃいでいるなんて、いくらなんでも非常識でしょう」 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍首相は大規模イベントの自粛を要請。小池百合子・都知事をはじめ全国各地の自治体で「花見の自粛」が呼びかけられている状況だ。一般の国民が自粛を受け入れるなか、総理夫人だけは友人たちと花見でドンチャン騒ぎし、“濃厚接触状態”で写真に収まる──何ともシュールな光景だ。 しかも、昨年から国会で追及されてきたのが、安倍首相主催の「桜を見る会」の私物化だ。地元支援者らへの税金を使った“接待”の場となっている疑惑などが問題視されてきた。今年4月の会は中止されたが、一連の追及を通じて、「昭恵夫人の招待枠」の存在も明らかになっている。「毎年恒例の総理主催の会がない代わりに、私的に“桜を見る会”をやっているということなのか」(前出・参加者の知人)と思われても仕方ないだろう。 参加したタレントらに確認すると、藤井リナの所属事務所は「プライベートは本人に任せています」とし、官邸は「こちらでは、そういったことは把握しておりません」(内閣官房総務官室)とするのみ。昭恵夫人の携帯電話も、留守番電話につながるばかりだった。【※注/27日の参院予算委員会での当件に関する質問に安倍首相は「レストランで知人と会合を持った際に桜を背景に撮影を行った。東京都が自粛を求めている公園での花見のような宴会を行っていた事実はない」と答えている】 森友学園問題では、同学園が新設する小学校の名誉校長に昭恵夫人が就任していたことが問題の焦点のひとつとなった。公文書から昭恵夫人の名前を消すなどの改竄を強いられた職員の遺書が公になった今もなお、昭恵夫人のフェイスブックには学園理事長だった籠池泰典氏、諄子夫人との写真がアップされたままだ。「完全に総理のコントロールが及ばなくなっている」(官邸筋)ようだ。 いくら閣議決定で「私人」と認められようと、国民が納得できる光景であるはずがない。※週刊ポスト2020年4月10日号
2020.03.30 07:00
週刊ポスト
“遠慮介護”を選んだ昭恵さん(写真/アフロ)
昭恵夫人、森友問題遺書公開や新型コロナのなか脳天気生活
 森友学園問題に関する財務省の公文書改ざんをめぐり、2018年3月7日に自殺した財務省近畿財務局職員・赤木俊夫さん(享年54)の秘められていた遺書が、3月18日発売の『週刊文春』に全文掲載された。 遺書で赤木さんは、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)が文書改ざんの指示を出し、ほかの幹部も文書改ざんに関与したと暴露した。《森友問題 佐川理財局長(パワハラ官僚)の強硬な国会対応がこれほど社会問題を招き、それにNOを誰れもいわない これが財務省官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ、手がふるえる、恐い 命 大切な命 終止府》(原文ママ) 遺書の公開と同時に赤木さんの妻は国と佐川氏を相手取り、1億1000万円余りの損害賠償を求める訴えを起こした。 赤木さんの仕事ぶりはごく真面目で、「ぼくの契約相手は国民です」が口癖だった。その実直な公務員の魂の叫びに、安倍政権は冷淡だった。 遺書公開直後の3月19日、安倍晋三首相(65才)と麻生太郎財務相(79才)が国会で再調査を拒否する姿勢を示した。23日にも安倍首相は「事実は明らかにした。検察がしっかりと捜査した結果がすでに出ている」と再調査を改めて拒否している。◆ピンクのワンピで「鏡開き」の能天気 そもそも森友問題の発端は安倍首相夫人である昭恵さん(57才)の振る舞いだった。「籠池泰典理事長の森友学園が9億円以上といわれる国有地をタダ同然で手に入れた。その土地に建つはずだった小学校の名誉校長が昭恵さんだったので、安倍首相や昭恵さんの口利きが疑われました。2017年3月の証人喚問で籠池氏が“昭恵さんによる100万円の寄付”や“口利きの証拠となるFAX”という爆弾証言を連発し、昭恵さんの関与をほのめかしました」(全国紙政治部記者) 疑惑発覚以降、安倍首相は国会で「私や妻が関係しているということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と断言した。その発言を機に、“安倍首相を辞めさせられない”と忖度した財務省が無理を通し、道理をねじ曲げはじめ、文書改ざんを進めることになったとされる。「赤木さんが自殺に追いやられた文書改ざん問題では、2014年4月に昭恵さんが籠池氏に“いい土地ですから、前に進めてください”と話したとされるくだりや、昭恵さんが森友学園の教育方針に感涙したことなどが財務省の文書からそっくり削除されていました」(前出・全国紙記者) 9億円もの国有地がタダ同然になったことに昭恵さんの関与が強く疑われる森友問題は「アッキード事件」と呼ばれるも、“首相夫人は私人”という屁理屈が押し通され、本人が説明責任を果たすことはなかった。 それどころか騒動の渦中で目立ったのは、昭恵さんの「耐えがたいほどの軽さ」だ。 国権の最高機関である国会が森友問題で紛糾しても、昭恵さんはどこ吹く風。2017年5月15日に開かれた安倍首相の父・晋太郎氏を偲ぶ会ではこんな発言で出席者の度肝を抜いた。「騒動で有名になったので、おかげ様で(経営する)居酒屋UZUは繁盛しています。いい食材を使っているから、そんなに利益はないんですけどね(笑い)」 朝日新聞が文書改ざん疑惑をスクープした2018年3月2日にはフェイスブックにこんな投稿をした。《能舞台においてアジアのファッションショー。モデルの皆さんが全員足袋を履いているのが印象的でした》 さらに目を疑うのは、赤木さんの自殺が報じられた同月9日の言動だ。昭恵さんは、前日8日に開催された国際女性デーのイベントで日本酒の「鏡開き」をした写真をフェイスブックにアップした。「そこにはピンクのワンピースで満面の笑みを浮かべる昭恵さんの姿が写っていました。赤木さんが自殺したのは7日で、官邸を通して情報は入っていたはずなのに、あんな笑顔でお祝いの写真を投稿するなんて。いったいどういう神経をしているのか…」(政治ジャーナリスト) しかも、その日の夜には、銀座で開かれた知人の誕生日パーティーに出席していた。参加者の1人が振り返る。「神田うのさん(44才)や真矢ミキさん(56才)、中田英寿さん(43才)など多くのセレブが参加した華やかなパーティーでした。その日の昼に赤木さんの自殺が報じられ、当時国税庁長官だった佐川さんが辞職を表明し、夜には麻生財務相が緊急会見を開きました。そんな大変な時期に、にこやかにパーティーに出席した昭恵さんに周囲は驚くばかりでした」 今回の遺書公開でも昭恵さんは変わらなかった。コロナ騒動にもかかわらず、昭恵さんは福岡を訪れていたようだ。「遺書が報道された翌日、福岡在住の女性実業家が昭恵さんらセレブ女性8人とランチ会をしたことをインスタグラムにアップしました。その女性は、“夫人も大変な時期でしょうが頑張ってください”との応援メッセージを掲載しています」(地元紙記者)※女性セブン2020年4月9日号
2020.03.27 07:00
女性セブン
お酒にまつわる仰天エピソードも多い(時事通信フォト)
もう一人自殺するかも… 自殺した官僚妻の訴えを昭恵氏スルー
「今回、自殺した財務省職員の遺書や手記が公開されることを、官邸は1週間ほど前から把握していました。そもそも遺書や手記の存在は自殺直後から知っていて、警察や検察の捜査の過程でほぼ内容を掴んでいましたが、まだほかにも“隠し玉”があるのではないかと戦々恐々としていた。公開された内容の切実さに国民は衝撃を受けていますが、官邸は“これなら乗り切れる”と高を括っている様子です」(自民党関係者) 3月18日発売の『週刊文春』に衝撃的なタイトルの特集記事が掲載された。《森友自殺財務省職員 遺書全文公開「すべて佐川局長の指示です」》 森友学園問題に関する財務省の公文書改ざんをめぐり、2018年3月7日に自殺した財務省近畿財務局職員・赤木俊夫さん(享年54)の秘められていた遺書を全文公開した記事は、大きな反響を呼び、同誌はほぼ完売したという。 遺書で赤木さんは、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)が文書改ざんの指示を出し、ほかの幹部も文書改ざんに関与したと暴露した。《森友問題 佐川理財局長(パワハラ官僚)の強硬な国会対応がこれほど社会問題を招き、それにNOを誰れもいわない これが財務省官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ、手がふるえる、恐い 命 大切な命 終止府》(原文ママ) 遺書の公開と同時に赤木さんの妻は国と佐川氏を相手取り、1億1000万円余りの損害賠償を求める訴えを起こした。 赤木さんの仕事ぶりはごく真面目で、「ぼくの契約相手は国民です」が口癖だった。その実直な公務員の魂の叫びに、安倍政権は冷淡だった。 遺書公開直後の3月19日、安倍晋三首相(65才)と麻生太郎財務相(79才)が国会で再調査を拒否する姿勢を示した。23日にも安倍首相は「事実は明らかにした。検察がしっかりと捜査した結果がすでに出ている」と再調査を改めて拒否している。 直後に赤木さんの妻は代理人弁護士を通じ、「夫の遺志がないがしろにされ、許せない。再調査してほしい」とコメントを公表。「安倍首相らは調査される側で、再調査しないと発言する立場ではない」と強く批判した。 もう1人、この問題に深くかかわった人物がいる。安倍首相夫人の昭恵さん(57才)だ。詳しくは後述するが、そもそも国を揺るがせた森友問題も、それをごまかすための文書改ざんも、引き金を引いたのは昭恵さんだ。「昭恵さんも赤木さんの遺書の存在は知っていました。官邸と同じく、おおよその内容は把握していたので、初めて知る事実も少なく、特別な反応は示していません。そもそも昭恵さんは、自身が招いた森友問題の最初から、スタンスは何も変わっていません。“私は何か悪いことをしたでしょうか。夫のためを思って、よかれと思ってやっただけのことです。私は被害者なんです”―そういう主張なので、もう何が起きても一緒なのです」(安倍家の関係者) 実は、今回の遺書公開の数か月前、赤木さんの妻が発した悲痛なメッセージは昭恵さんに届けられていた。ただ、それを聞いても昭恵さんは、「どうしたらいいですかね」と繰り返すばかりで、“打てど響かず”の状態だったという。◆赤木さんの上司が自殺するかもしれない「昨年10月、赤木さんの奥さんから相談を受け、その内容を昭恵さんに伝えました」 そう語るのは、昭恵さんと赤木さんの妻の双方を知る政界関係者だ。「赤木さんの自殺後も奥さんは夫の職場(財務省)を信じていて、遺書を公開しようとは思っていませんでした。しかしその後、財務省関係者の態度に違和感を持った奥さんは、次第に不信感を募らせていき、遺書の公開と提訴にいたりました。 その過程で奥さんは、赤木さんの直属の上司だったAさんも相当に追いつめられていて、もしかして自殺するかもしれないという情報を知り、私に連絡してきたんです」 赤木さんの妻から連絡を受けたその関係者は、旧知の仲の昭恵さんに内容を伝えた。「昭恵さんに“赤木さんの上司だったかたが自殺するかもしれません”と伝えたのは、赤木さんの奥さんから相談された昨年の10月頃です。 それを聞いた昭恵さんは、“どうしたらいいでしょう”と言うばかりで何もしようとしませんでした。それからというもの、一切の連絡はありません」(前出・政界関係者) その関係者は、責任を感じた昭恵さんが何らかの行動に出ることを望んだが、その望みは叶わなかった。「籠池泰典理事長に実刑判決が出て、人が1人亡くなっている重大事なのに、昭恵さん本人はほとんど何のメッセージも発せず、姿をくらませたままでした。博愛の精神を持った彼女なら何らかのコメントを出してもいいのに、具体的な行動は何ひとつ起こしていません。 赤木さんの上司が自殺する瀬戸際まで追いつめられ、もう1人死者が出そうと伝えたときも、昭恵さんは痛くも痒くもない様子でした。安倍首相の立場を考えてのことかもしれませんが、彼女はあまりに自己保身に走りすぎています。赤木さんの件についてこのまま何も言わず放置したら、昭恵さんは人間として失格です」(前出・政界関係者) 今回の暴露に安倍首相も「乗り切れる」との余裕を崩さない。「安倍総理は、とにかく森友問題に敏感です。というのも、昭恵夫人がかかわっていることに加え、“妻が勝手にやったことで自分は関係ない。なんで私が責められなくてはいけないのか”という腹立たしい思いを抱えているからです。 遺書発表後の3連休は、自宅に官邸スタッフを集め、“遺書が公開されても大した影響はない”という世論を作り出すように、“作戦”を練り上げたそうです」(前出・自民党関係者) その結果だろう、安倍シンパとみられるネット掲示板やツイッターの書き込みが急増し、「遺書には具体性がない」とか、「記述に矛盾があるから信憑性が低い」とか、「新型コロナで大変な時期に森友問題なんて放っておけ」などという論調が増えた。「テレビのワイドショーも、赤木さんの遺書の話題を大きく取り上げず、新型コロナや東京五輪延期の話題に終始しました。“見事な忖度”なのか、それとも日頃から安倍首相が会食を続けてきたテレビ局首脳らに直接指示が飛んだのか…」(官邸関係者) ある政治ジャーナリストは憤りをあらわにする。「遺書には“改ざんは佐川さんの指示”と書いてありますが、実際は佐川氏が勝手に指示できるわけはなく、その上の誰かに命じられたはずで、安倍首相や昭恵さんの思いを忖度して改ざんが行われたことは明白です。 それをたどれば安倍首相や昭恵さんの責任問題になるから、彼らは再調査を行わないの一点張り。しかし、これだけ国民の関心を引く事件なので、赤木さんの遺志を汲んで再調査し、責任の所在を明確にすべきです」 弁護士の郷原信郎さんは「昭恵さんは公の場で説明すべきだった」と主張する。「2017年に籠池さんが国会に参考人招致された時、一方の当事者である昭恵さんの証人喚問は行われなかった。しかも、昭恵さんは官僚が作った“言い訳”の文章を個人のフェイスブックに載せ、国会の証人喚問を逃れた。国民を馬鹿にした稚拙な対応のために森友問題は一層深刻化し、最後には、赤木さんが死に迫られるような状況にまで発展したのです」 本誌・女性セブンは昭恵さんに話を聞こうと何度も携帯電話を鳴らしたが、留守番電話につながるだけで折り返しはなかった。 これ以上の犠牲者が出る前に、安倍夫妻は説明責任を果たすべきではないか。※女性セブン2020年4月9日号
2020.03.26 07:00
女性セブン
(時事通信フォト)
安倍首相の嘘 同調圧力に官僚だけでなく国民をも飲み込む
 安倍首相の言葉に、「誇張」や「フェイク」、「大風呂敷」が交じっていることを国民は気づき始めている。政権復帰からの7年間、首相とその周辺は、嘘に嘘の上塗りを重ねてきたのではないか。安倍首相の嘘を守るために国家をあげた“公文書偽造”まで行なわれた。モリカケ疑惑だ。「私や妻が関係していたということになれば首相も国会議員も辞める」(2017年2月) この嘘が財務省を揺るがす事件につながった。安倍昭恵夫人が「名誉校長」を務めていた森友学園に対する国有地の格安払い下げ問題で、財務省が売買交渉記録を改ざんし、昭恵夫人の関与を示す記述を全面削除していたことが発覚、近畿財務局の担当者が自殺し、財務省は局長以下20人の大量処分を行なったことは記憶に新しい。 元理事長の籠池泰典氏には一審で「懲役5年」の判決が下ったが、財務省の職員は全員不起訴、昭恵夫人は捜査の対象にもならなかった。 安倍政権の看板政策「国家戦略特区」での獣医学部新設が首相の“悪友”が経営する学校法人に認可された不透明な経緯が問題となった加計学園疑惑でも、安倍首相の発言が争点になった。 首相は加計学園の特区申請を知った時期を、「(国家戦略特区と認定された)今年1月20日に初めて知った」(2017年7月)と答弁した。 ところが、愛媛県の文書には、その2年前に首相と理事長が面会し、「安倍首相が新しい獣医大学の考えはいいねと応じた」という加計学園の担当者の証言が記されていた。“絶体絶命”かと思われた首相を救ったのは加計学園側だった。「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、誤った情報を伝えてしまった」と担当者が証言をひっくり返したのだ。 このように首相の発言に合わせて下が自分の発言を変えるという構図が現在の「検事長の定年延長」や「桜を見る会」問題につながっている。 しかし、官僚機構が嘘をつくことに麻痺してしまうと、総理大臣に裏付けの不確かな情報がどんどんあげられ、不正確な情報をもとに国が運営されるようになる。 今年1月の施政方針演説にその弊害が見られる。安倍首相は演説で、「東京から一番遠いまち」とも呼ばれる島根県江津市に東京から移住し、地方創生交付金を利用してパクチー栽培に取り組んだ若者を地方創生の成功例として実名で紹介し、「『地方にこそ、チャンスがある』。そう考え、地方に飛び込む若者を、力強く応援してまいります」と訴えた。 ところが、その若者は昨年末に江津市から転居していたことが判明した。 施政方針は総理大臣が今年1年間の国の針路、重点政策を国民に伝える重要な演説で、各省からあげられた情報や政策を秘書官たちが吟味してスピーチライターが原稿にまとめる。その過程で基本的な情報のチェックが行なわれていなかったために、実名で紹介された若者は名誉を傷つけられることになった。 安倍政権が7年間の長期政権で政治を嘘で塗り固め、国民に正確な情報を伝えようとしなかったために起きた失態だろう。上智大学文学部新聞学科の水島宏明教授の指摘。「いまの日本の政治を見ると、安倍首相の言葉がたとえ嘘でも、閣僚や政治家、官僚たちは従い、その言葉が正しいことであるように振る舞っている。首相の言葉に対する同調圧力によって、まるで彼らが自発的に安倍体制に奉仕していくようなシステムが作られているようにも見えます。 この状態がまだ続くようであれば、政治家や官僚だけではなく、メディアも国民までも、安倍首相の嘘に対する同調圧力に飲み込まれ、何が嘘なのかさえもわからなくなっていく危険があります」※週刊ポスト2020年3月13日号
2020.03.04 16:00
週刊ポスト
「お・も・て・な・し」は今も印象に残る(AFLO)
2010年代新語流行語大賞 爆買い、忖度、そだねーなど
 12月になり「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されると、いよいよ1年の終わりが近づいたと感じさせられる。2010年代の主な「年間大賞」を振り返ってみよう。■2013年【お・も・て・な・し】 IOC総会での東京五輪招致の最終プレゼンで滝川クリステルがPRに使った言葉。この年はほかにも「今でしょ!」「倍返し」が受賞している。滝川は今年8月、小泉進次郎氏との結婚と第一子妊娠を発表した。■2014年【ダメよ~ダメダメ】 お笑いコンビ・日本エレキテル連合のコント「未亡人朱美ちゃんシリーズ」で「朱美ちゃん」から発せられるセリフ。同時に受賞したのが「集団的自衛権」だっただけに、政治的なメッセージになっているのではないかと話題になった。■2015年【爆買い】 2003年に開始した「ビジット・ジャパン・キャンペーン」により、当初約500万人だった訪日外国人が、2015年には2000万人に迫るほどに増加。中国人の訪日客は、日本の菓子や医療品などを中心に「爆買い」し、インバウンド特需が生まれた。■2016年【神ってる】「神懸っている」という言葉を省略し、若者の間やネットスラングで使われていた言葉。広島カープの緒方孝市監督が息子との会話で聞いたこの言葉を談話の中で用いて広く浸透し、2016年の優勝の象徴語としても使われた。緒方監督は今季終了後、成績不振を理由に辞任。■2017年【忖度】 学校設置認可と国有地払い下げ問題を発端とした「モリカケ問題」で注目された言葉。本来は相手を慮る意味の言葉が口利きの代名詞として広まった。国会で「忖度」を口にした籠池泰典氏は、2017年に森友学園の理事長職を辞任した後、補助金不正受給の容疑で逮捕された。 当時発売された「忖度まんじゅう」生みの親でヘソプロダクション代表の稲本ミノルさんが、受賞の思い出を語った。「便乗と揶揄されることも予想しつつ忖度にあやかって『忖度まんじゅう』を発売したのですが、思った以上に反響があり驚きました。関西人らしくユーモアをもって『忖度』という言葉に向き合い商品を開発しました。しかも授賞式に呼ばれるとは。 式では『誰や?』『なんで?』という失笑が漏れてきて、受賞経験のない私は余計に緊張しました。式後に姜尚中先生が『応援してるよ』と握手をしてくださり、とても嬉しかったのを覚えています」■2018年【そだねー】 平昌五輪で銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表チームが、試合中に口にしていた北海道弁。同チームが休憩時間におやつを食べる「もぐもぐタイム」など、勝負の世界で垣間見えるほっとするやり取りが好評を得た。※週刊ポスト2019年12月13日号
2019.12.02 07:00
週刊ポスト
自宅競売直前の籠池氏を直撃 W杯も見ずに読んでいる本は?
自宅競売直前の籠池氏を直撃 W杯も見ずに読んでいる本は?
 現在、民事再生中の学校法人「森友学園」の前理事長・籠池泰典氏(65)。補助金詐欺容疑で起訴され300日にわたり大阪拘置所に拘留されていたが、5月25日に保釈され、現在は大阪府豊中市にある築約40年の自宅に戻っているという。 実はこの自宅、大阪地裁が強制競売にかけると公告しており、入札期間は6月28日~7月5日。7月18日には地裁が売却の可否を決める予定となっている。土地と建物一括の売却基準価格は2138万円。最低価格(買受可能価格)は約1710万円だ。元々籠池氏は4000万~5000万円ほどで買ったという。 となると籠池氏が今の自宅で過ごせる日々は、もうそう長くはない。どんな毎日を送っているのだろうかと思いきや、最近は家の中で本ばかり読んでいるという。籠池氏が近況を語る。「1日6冊ぐらい読みますね。最近読んだのは……(と手元にある本を漁る)、『権力の「背信」~「森友・加計学園問題」スクープの現場~』(朝日新聞取材班)ですね。多少、言いたいことはあるけど、時系列的によくまとまっているよね。 あとは『生命の実相』(谷口雅春著)ですかね。生長の家について書かれた本で、もう一度学び直そうと思いました。他にも稲盛和夫さんの『人生の王道』、安岡正篤さんの『運命を開く』、小説なら『二十四の瞳』を読みました。 これまでは教育関係の本ばかり読んでいたので、色んな本を読まなきゃいかんな、と。テレビ? ほとんど見ませんな。CMが多くてね……」 というわけでサッカーW杯もテレビ観戦することなく、読書三昧の日々を送っているようだ。今後は自宅に住めなくなる可能性もあるが、「自分たちが活躍していくべく、何ができるのか考えていきたい」と語るなど、悲壮感はまったく見られなかった。
2018.06.28 11:00
NEWSポストセブン
震源からわずか10キロ 籠池氏の自宅に安否確認直撃
震源からわずか10キロ 籠池氏の自宅に安否確認直撃
 そういえば、あの人は大丈夫か──大阪北部地震発生の第一報を聞いたとき、森友学園問題を取材してきた本誌記者の頭に浮かんだのは、籠池泰典・前理事長の顔だった。 大阪・豊中市にある籠池氏の自宅は震源から西にわずか10キロ、揺れは震度5弱。約1年前に多くの報道陣が詰めかけ、連日のようにテレビに映った籠池邸は築約40年。外壁や門扉は見るからに古い造りだった。 補助金詐欺容疑で起訴された籠池氏は去る5月25日に保釈され、自宅に戻っていた。地震発生時の様子をこう語る(以下「」内は籠池氏)。「いや~、ビックリしましたわ。犬の散歩が終わって、餌をやった直後に突然“ドーン”と揺れがきました。妻含め、家も無事ですし、家族にも怪我はありません。なんせウチには、倒れてくるような家具も、割れて危ない食器もない。紙皿を使って食事してるくらいですから」 だが、籠池氏がこの家に住める時間はもう長くない。民事再生中の森友学園に対して大阪地裁は今年6月14日、自宅を強制競売にかけると公告。入札期間は6月28日~7月5日で、土地と建物一括の売却基準価格は2138万円。最低価格(買受可能価格)は約1710万円だ。「もともと土地と建物を合わせて4000万円とか5000万円で買ったものなんですけどね……こんなに安くなってしまうのは悲しいですな。今回の地震でも傷やひびはひとつも入らなかった。この家より、瑞穂の國記念小學院のほうが心配です。ガラス製品が多い理科室なんか、大丈夫やろか。人目が気になるし、なかなか様子を見にいけなくて……」 そう心配する籠池氏。そんな中、一段と声を大きくしたのは震災翌日の出来事だった。「加計学園の加計孝太郎(理事長)さんの会見、あれは酷い! 安倍さんと話をしてない訳がない。とても本当のことを言っているとは思えません。 内容も酷ければ、やり方も酷い。こんな大地震があった翌日のドサクサに紛れて会見をするなんて、大阪の人は皆怒ってますよ! ワールドカップに国民の目が向いている間にカジノ法案を通そうとする安倍首相とやり口が一緒です。 今後は自分の裁判の準備を進めつつ、カジノ法案に反対する署名も集めていこうと思っています」 怒濤の勢いでまくしたてた30分。とにかく無事で何よりです。※週刊ポスト2018年7月6日号
2018.06.25 07:00
週刊ポスト
森友学園問題と酷似 「麻生グループ」への土地無償貸与問題
森友学園問題と酷似 「麻生グループ」への土地無償貸与問題
 国会が正常化した5月8日の夜、安倍晋三首相がサシで会食した相手は麻生太郎・財務相兼副総理だった。財務省の数々の不祥事が発覚しても、辞任しないと踏みとどまり、政権批判の矢面に立つ姿は「義経を守る弁慶」(自民党ベテラン)にもたとえられる。「総理にとって、麻生さんを切るという選択肢はない。3選を目指すためには、第2派閥の麻生派の支持が絶対不可欠だから、麻生さんを味方につけておくのは、総理にとっての“生命線”なんだ」(同前) もう一つ、麻生氏の強気な言動の裏には「モリもカケもしょせん安倍の問題」という意識が見え隠れする。だが、その麻生氏自身にも“公有地疑惑”が浮上した──。 かつて「炭鉱の町」として栄えた麻生氏の地元・福岡県飯塚市では、市民の生活に欠かせない病院やスーパー、ガソリンスタンド、保育園から老人福祉施設まで、麻生氏が大株主である「株式会社麻生」を中心とするグループ企業が広く経営し、「麻生王国」とも呼ばれる。 その「王国」が“もうひとつの森友学園事件”ともいえる市有地の麻生グループへの“タダ貸し”問題で揺れていた。経緯を取材すると、森友学園問題と瓜二つなのだ。 まずは市議会でのやりとりを聞いていただきたい。飯塚では市議会で「麻生」がらみの問題が正面から議論されることは極めて珍しい。自民党議員が「上のほうは麻生グループなんですよ。だからそこのところまで僕は言いたくないんだけど」と述べるなど、デリケートな話題であることが窺える。議事録から抜粋する。野党議員:「市有地を株式会社に無償貸与するのは極めて異例。有償貸し付けだとこの土地の賃料はいくらになる計算なのか」市役所:「計算していません」野党議員:「この麻生グループのわがままを受け入れる今回の議案を市の側は誰が決断したのか」市役所:「市長の決定を得たものです」 問題の土地は、飯塚市の郊外に建つ「こども発達支援センター」の敷地だ。もともとは隣接する旧飯塚市立病院(現・頴田病院)の敷地の一部で、麻生グループが2008年4月に病院の経営を引き継いだ際、市との協定で発達障害児の支援センターを併設(建設)することになった。麻生側は病院と同センターの敷地(市有地)を市から7年間無償で借りて、建物を建てた後、時価で買い取る契約を結んだ。 ちなみに国会で追及されている森友学園は国有地を有料で借りた後、格安で払い下げを受けたことが問題になったが、一方の麻生グループは最初から市有地を無償で借り、その土地に自己資金で建物を建てて、「こども発達支援センター」を運営するNPO法人に月額20万円で貸してきたのである。 ところが、今年3月に土地の買い取り期限が来ると、麻生側は病院の敷地部分(約1万平方メートル)は約1億3000万円で買い取ったものの、時価約1000万円とされる支援センターの敷地部分(約834平方メートル)については市に無償貸与をさらに5年間延長するように要求した。「弊社の経営状況は極めて厳しく、赤字での経営を余儀なくされてきたのが現状です。(中略)飯塚市の福祉行政を支えるために、平成30年4月1日からさらに5年間の期間延長をご了承頂けますよう、お願い申し上げます」(市長宛の「貸借延長のお願い」より) あの麻生財閥が1000万円程度の金額を払えないというのも奇妙に聞こえるが、議事録はこう続く。野党議員:「相手は麻生グループの一員ですよ。こういうやり方をやめて、麻生グループとして社会的責任を果たすように求める考えはありませんか」市役所:「発達障害にかかわる通所施設がこの筑豊からなくなる恐れもあることを鑑みて再度、5年間の無償貸し付けとさせていただいでおります」野党議員:「そのように麻生グループの会社が言ったんですか?」市役所:「そういう可能性もあるんじゃないかと推察しているわけでございます」 市役所側は、「土地をタダで貸さないと、支援センターが追い出されるかもしれない」と麻生側の意向を「推察」して無償貸与契約を延長し、市議会は委員会段階でいったんは契約案を否決したものの、本会議で逆転可決した。◆妻と長男が取締役 戦前の「麻生炭鉱」をルーツとする麻生グループは、戦後セメント業に進出し、現在は全国屈指の規模を誇る「飯塚病院」(病床数1048。医師319人、看護師1100人)を中核に、専門学校、介護施設の経営を柱にして総売上高2571億円、連結経常利益約109億円(2017年3月期。大手信用調査機関調べ)に達している。 麻生氏は政界入りするまで株式会社麻生の社長を務め、現在は経営から退いているものの第3位の大株主だ(現在の社長は甥の巌氏)。妻の千賀子氏と長男・将豊氏は現役の同社取締役である。政治資金の面でも、麻生氏は麻生グループから献金やパーティ券購入など3年間で5096万円(2014~2016年)の資金提供を受けている。 副総理の「妻と息子」が役員に名を連ねる会社の「ご意向」を役所が忖度し、その結果、副総理が大株主の会社が公有地の無償貸与延長という実利を得た──という構図だ。飯塚市議会の重鎮である森山元昭・自民党市議はこう語る。「太郎さんとは20代の頃からの付き合いで、最初の選挙の遊説も一緒に回った。ただ、今回の市有地の無償貸与の延長については黙っているわけにはいかない。議会でも“麻生だから優遇するようなことがあってはおかしい”と言った。土地を借りているのは株式会社麻生の100%子会社。単体では赤字かもしらんが、麻生グループが時価1000万円程度の土地を買い取れないはずがないでしょう」 麻生事務所にぶつけると、「麻生太郎と麻生グループは別人格であり、見解を申し上げる立場にない」という回答。株式会社麻生も「ノーコメント」(グループ広報担当)だった。 麻生氏は森友学園の籠池泰典・前理事長の国会証言を「真っ赤なうそ」と言い、財務省による国有地売却の公文書改竄について「どの組織だってあり得る」と嘯いたが、自らの足元で火が付いた公有地問題でも“オレは関係ねぇよ”と開き直るつもりだろうか。※週刊ポスト2018年5月25日号
2018.05.13 16:00
週刊ポスト
安倍首相の発言 過去をなかったことにし「全否定」する特徴
安倍首相の発言 過去をなかったことにし「全否定」する特徴
 森友学園問題を通じて安倍晋三首相の発言の信用性に疑問の声が出ている。例えば籠池泰典氏について、かつては「妻からこの森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いております」(2017年2月17日・衆院予算委員会)と言っていたのに、わずか数か月後には「詐欺を働く人物のつくった学校で妻が名誉校長を引き受けたことは、やっぱり問題があった。こういう人だから騙されてしまったのだろう」(2017年10月11日・テレビ朝日系『報道ステーション』)とひっくり返すような具合だ。 さらに、過去をなかったことにして「全否定」するのも特徴と言える。安倍首相の悲願といえば憲法改正だが、野党から自衛隊の合憲化について追及されると、「(自衛隊を)合憲化するということを私は申し上げたことはありません」(2018年2月22日・衆院予算委員会) はて? そもそも改憲のきっかけとなった読売新聞のインタビューで、こう言っていたではないか。「私の世代が何をなし得るかと考えれば、自衛隊を合憲化することが使命ではないかと思う」(2017年5月3日付朝刊) しかもそのインタビューについて当時、「自民党総裁としての考え方は、相当詳しく読売新聞に書いてあるので、熟読してもらってもいい」(2017年5月8日・衆院予算委員会)と、国会で宣伝までしていた。ご本人がもう一度熟読したほうがいいのでは。 財政再建化についても、「(財政再建問題を)私が国際公約と申し上げたことは一度もない」(2015年5月18日・参院本会議)ときっぱり。が、2年前の言葉はこれ。「国際公約でもある財政健全化に向け、中期財政計画を早期に策定するなど、経済成長と財政健全化の両立を目指してまいります」(2013年6月24日・衆院本会議) 安倍首相本人が自分の発言をなかったことにしてしまっているのだ。※週刊ポスト2018年4月13日号
2018.04.06 07:00
週刊ポスト
安倍首相の発言「180度豹変」の傾向、籠池・山口氏の人物評も
安倍首相の発言「180度豹変」の傾向、籠池・山口氏の人物評も
「佐川は嘘つきだ」「いいや、籠池のほうが嘘つきだ」──森友学園問題における与野党の応酬は、まるで小学生の口ゲンカのようだが、事の発端がこの人にあることを忘れてはならない。「私や妻が関係していたということになれば総理も国会議員も辞める」(2017年2月17日・衆院予算委員会) 安倍晋三首相がいくら断言しても、もうその発言は信用ならない──多くの国民が抱く問題の核心はそこにあるのではないか。これまでの首相の発言を検証すれば、疑われるのも宜なるかな。 問題発言があっても撤回しようとしない安倍首相が珍しく陳謝したのが、働き方改革のこの発言だ。「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば、一般労働者よりも短いというデータもある」(2018年1月29日・衆院予算委員会) 引用した厚労省のデータに異常値が多数見つかったことから答弁を撤回したのだが、実に意外である。安倍首相は官僚が用意したデータを無視して、自らの思い込みや当て推量だけで発言をするパターンが多いからだ。実例を挙げよう。「採択されている多くの教科書で『自衛隊は違憲である』という記述がある」(2017年5月9日・参院予算委員会) その後、文科省教科書課から「違憲であると断定的に書いている教科書はない」と否定された。「法人税を引き下げましたが、法人税収は増えています」(2017年10月8日・NHK『日曜討論』) 野党との論戦で口をついた言葉だが、財務省が同年7月に公表した2016年度の法人税収は2年連続の減少で前年度より5000億円も減っていた。◆過去を「全否定」できる舌 このように、安倍首相の問題答弁にはいくつかの分かりやすい特徴がある。典型的なのは、発言が以前と180度変わる「豹変」パターンだ。とくに人物評において顕著で、あの籠池泰典氏についてはこう述べた。「詐欺を働く人物のつくった学校で妻が名誉校長を引き受けたことは、やっぱり問題があった。こういう人だから騙されてしまったのだろう」(2017年10月11日・テレビ朝日系『報道ステーション』) 辛辣な批判だが、半年前にはこう言っていた。「うちの妻が名誉校長になっていることは承知をしておりますし、妻からこの森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いております」(2017年2月17日・衆院予算委員会) かつては“総理に最も近いジャーナリスト”と呼ばれた山口敬之氏も準強姦疑惑が浮上した瞬間、ハシゴを外された。「私の番記者だったので、取材を受けたことはある。それ以上でも以下でもない」(2018年1月30日・衆院予算委員会) デビュー作『総理』では表紙用に執務室で写真を撮らせ、披露宴にまで出席していたにもかかわらず、この冷淡さ。一時は「官僚の鑑」と評価していた佐川氏をあっさり切り捨てるなど、朝飯前だったのだろう。※週刊ポスト2018年4月13日号
2018.04.02 16:00
週刊ポスト
小泉今日子、政権批判ツイートにいいねも「語るつもりない」
小泉今日子、政権批判ツイートにいいねも「語るつもりない」
「捜査を受ける身です。刑事訴追を受ける恐れがあるので答弁は差し控えたい」 3月27日、衆参両院で行われた証人喚問で、森友学園問題の財務省側の責任者である佐川宣寿・前国税庁長官(60才)はそう繰り返した。 240分にわたる証人喚問は「なぜ、土地を安く提供したのか」「決裁文書の書き換えを誰が指示したのか」という根本的な謎はまったく解明されずに終わった。 各マスコミの世論調査で安倍内閣の支持率は軒並み30%台にまで急落。国民の怒りは沸騰していて、国会周辺や首相官邸前では連日、「安倍首相と昭恵夫人は責任を取れ」とのプラカードを掲げた抗議デモが繰り広げられている。 芸能界でも声が上がり始めている。小泉今日子(52才)が代表を務める会社の公式ツイッターは、安倍政権批判や抗議デモに関するツイートに次々と「いいね!」をつけた。たとえば、有名舞台演出家のこんなツイートだ。《どうして世間ではまっっったく通用しない非常識が政権中枢では当然のようにまかり通るのか。佐川が書き換えやったって、自分にはひとつも得がないのは全員わかりきってるはず。誰に言われたかも、或いは誰に忖度したのかも。まさにカフカ的な不条理。もう、あとは、国民が本気で怒るしかない》 自宅前で小泉本人に話を聞くと、「この件については私の言葉では語るつもりはありません」と語るのみだった。 この森友騒動は元を辿れば、すべて昭恵さんの振る舞いが原因であることは、連日ワイドショーが報じている通り。「籠池泰典理事長の森友学園が9億円以上と目される国有地をタダ同然で手に入れた。その土地に建つはずだった小学校の名誉校長が昭恵夫人でした」(全国紙政治部記者) この3月半ばに明らかになった財務省の決裁文書改ざんでは、2014年4月に昭恵さんが籠池氏に「いい土地ですから、前に進めてください」と話したとされるくだりや、昭恵さんが森友学園の教育方針に感涙したことなどがそっくり削除されていた。 どうして昭恵さんはそんな怪しい学校の名誉校長になってしまったのか、「土地を安く売って」と財務省に働きかけをしていないのか、昭恵さんの口からちゃんとした説明が聞きたい、すなわち証人として国会に出てくるべきだという声が高まっている。佐川氏じゃない、昭恵さんなのだ。※女性セブン2018年4月12日号
2018.03.30 16:00
女性セブン
佐川証言より信用ならない安倍・麻生・菅の「偽証語録」
佐川証言より信用ならない安倍・麻生・菅の「偽証語録」
 森友文書改竄問題で、安倍官邸は佐川宣寿・前国税庁長官にすべての責任をなすりつけるつもりだが、果たして「偽証答弁」を重ねてきたのは本当に佐川氏だけなのか。 安倍晋三・首相は3月14日の参院予算委員会で、文書の書き換えの事実をいつ知ったのかと問われ、「11日に報告を受けた」と答弁した。財務省が書き換えの事実を認め、世間に公表されたのは12日のこと。安倍首相は前日まで知らされていなかったということになる。 しかし皮肉なことに、それが嘘だと明らかにしたのは“女房役”の菅義偉・官房長官だった。15日の会見で、改竄前文書の存在は5日の段階で国交省から首相官邸に報告があり、翌6日には安倍首相と菅氏にも伝えられていたことを発表したのである。 安倍首相は加計学園の獣医学部新設をめぐり「総理のご意向」が働いたとする内部文書の存在が取り沙汰された際にも、“日付間違い”をしている。 新設計画を知った時期について、「申請が正式に認められた国家戦略特区の諮問会議、2017年1月20日に初めて知った」(2017年7月24日・衆院予算委員会)と述べていたが、その約1か月前には、「(加計学園が)今治市とともに申請した段階で承知した」(2017年6月5日・参院決算委員会)と答弁していたのだ。 加計学園をめぐっては、危機管理能力に長けているとされる菅氏も“ミス”を犯した。 内部文書の存在が取り沙汰された際、「怪文書みたいな文書じゃないか。出所も明確になっていない」(2017年5月17日)と会見の場で言い放った。その後すぐ、元文科省事務次官・前川喜平氏が会見を開き、「文科省の中で作成され、幹部の間で共有された文書で間違いない」(2017年5月25日)と断言した。 麻生太郎・副総理兼財務相もさすがの貫禄。逮捕された籠池泰典・前理事長との交流を指摘されると、「その種の珍しい名前なら覚えは良い方だから結構覚えているんですけど、まったく記憶にない」(2017年3月15日・参院予算委員会)と完全に否定。しかし、籠池氏は麻生氏に2回は面会していると言い、実際に長女・町浪(ちなみ)氏と籠池氏に挟まれた麻生氏が満面の笑みを浮かべているスリーショット写真も存在する。答弁が嘘でないなら、記憶力に問題があるのか。いずれにしても大臣としての能力に疑問が呈される。 そもそも文書改竄は、安倍首相が国会で、「私や妻がかかわっていれば首相も国会議員も辞める」(2017年2月17日・衆院予算委員会)と答弁した直後に行なわれている。ところが麻生氏は、「佐川の答弁に合わせて書き換えられた」(3月12日・囲み取材)と、佐川氏に責任をなすりつけるばかり。 そうなると、「(佐川氏は)極めて有能で適切な人材だ」(2月15日・衆院予算委員会)という答弁も虚偽になる。 いまや安倍首相自ら、「私の国会答弁は財務省による文書の書き換えに影響していない」(3月19日・参院予算委員会)と堂々と言い放つのだから、この国のトップは“問題のすり替え”には全く抵抗感がないようだ。彼らの矛盾だらけの「偽証答弁」は議事録に残されている。ゆめゆめ改竄、書き換えなどなさらぬよう。※週刊ポスト2018年4月6日号
2018.03.27 07:00
週刊ポスト

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