そんな独自路線をゆく聖教新聞であるが、時流に乗って新たな展開を迎えている。2006年にはウェブサイト「SEIKYO online」が始まり、昨年は有料化した。
公称で会員は800万世帯を超えるとされる学会は今年7月に、東京・信濃町に延べ床面積1万5000平方メートルの聖教新聞新社屋の建設に着工する。2019年に完成予定のその「創価学会 世界聖教会館」は地上5階、地下2階建てで、礼拝室なども併設されるという。
地方取材網の縮小や夕刊の廃止、社員の給与引き下げなど、弱体化して暗いニュースが続く全国紙とは真逆の勢いが、そこにはあるのだ。
※週刊ポスト2017年5月5・12日号