池田大作一覧

【池田大作】に関するニュースを集めたページです。

66才に見えない美貌! イベント終わりのアグネス・チャン
アグネス・チャン 66才に見えぬ美貌と「池田大作氏からの白い花」
「日本語がうまくなれたらいいな。なまりが少し取れたら」──あの独特なイントネーションで今後の目標を掲げたアグネス・チャン(66才)は、50年前と変わらない歌声を会場に響かせた。1月26日、「ひなげしの花」で日本デビューしてから50周年記念となるコンサート、『アグネス・チャン 平和の声よ、届け! 歌でつづる私の半世紀』を開催し、約1600人のファンを魅了した。 コンサートに訪れた、長年のファンが語る。「ラインストーンがあしらわれた白いドレスに巨大なティアラをつけて登場しました。今年の8月には67才になるそうですが、もうすぐ70才という年齢が信じられないぐらい肌がきれい。60才を超えて“さらに美しくなった”、“アグネスさんの美容法を知りたい”というファンが周囲にも増えています」 その美貌同様、活動も「アラ古希」を感じさせない。コンサート当日には3枚組アルバム『~アグネス50周年記念~クラウンコンプリートコレクション しあわせの花束をあなたに』を発売。2月18日には、息子3人をアメリカの超名門・スタンフォード大学に合格させたノウハウを紹介する子育て本の最新刊を上梓、3月には絵本も発売するなど精力的に活動している。 芸能活動以外に日本ユニセフ協会大使の仕事や講演など活動は多岐にわたるアグネスあ、今回のコンサートに対してただならぬ思いを持っていた。というのも、このコンサートは新型コロナの影響で長い間、延期してきたからだ。オミクロン株は広がりつつあったが、デビューから支えてくれたファンへ感謝の気持ちを直接伝えたい思いが強くなり、徹底した感染症対策をほどこして開催にこぎつけた。 この日、コンサートを無事に終えたアグネスは、スーツ姿のスタッフに見送られ終始、笑顔。白いロングダウンコートにドクターマーチンの白いブーツを合わせる若々しいコーディネートで、贈られた花束とともにタクシーに乗り込んだ。コンサート関係者が明かす。「芸能生活50周年の節目のコンサートとあって、お祝いの花が大量に贈られていました。日本歌手協会理事長の合田道人さんや創価学会の池田大作名誉会長ら各業界の著名人から届いていましたね」 意外かもしれないが、アグネスと池田名誉会長は、長きに渡って良好な関係を築いている。「2人はアグネスさんのデビュー翌年、1973年の雑誌での取材以来、親交を深めていったそうです。2007年に発売されたアグネスさんのデビュー35周年記念シングル『そこには幸せが もう生まれているから』の作詞を池田名誉会長が担当したことで話題になりました。アグネスさんたってのお願いでした。 アグネスさんの生涯を通しての願いは『平和』です。彼女は日本ユニセフの協会大使としても未来や人権についてたびたび発言しています。そういった思いが池田名誉会長をはじめ、多くの著名人から評価されているのでしょう」(芸能関係者) 今後も平和と美の伝道師として、ますます輝いていくことだろう。
2022.02.10 16:00
NEWSポストセブン
公明党が安倍政権に強い姿勢、連立解消で自民100議席失うか
公明党が安倍政権に強い姿勢、連立解消で自民100議席失うか
 河井克行・前法相と妻で参院議員の案里氏が選挙違反容疑で東京地検特捜部に逮捕されると、斉藤鉄夫・公明党幹事長は「政権にとって大きな打撃。総理の任命責任はある」と強い言葉で安倍晋三首相の責任に言及した。ベテラン学会員が語る。「昨年の参院選で公明党広島県本部や地元の学会組織は案里ではなく、落選した自民党長老の溝手顕正氏を重点的に応援していた。しかし、選挙終盤、創価学会中央から、案里を応援するように指示が出された。 広島の学会や公明党の地方議員には案里の評判は悪かったから不満は強かったが、渋々案里に票を投じた人が多い。それだけに今回の逮捕で裏切られたと怒りが増している」 新型コロナ経済対策でも、公明党が安倍首相の方針をひっくり返す場面が目立っている。山口那津男・代表が安倍首相と直談判して国民一律10万円給付を飲ませたのを皮切りに、中小企業や自営業者への持続化給付金をめぐる経産省の委託業者の“中抜き”疑惑が発覚すると、公明党の赤羽一嘉・国土交通相は国民に旅行クーポンなどを配布する観光振興(Go Toキャンペーン)で、官邸が決めた発注方法を見直すといち早く表明した。 公明党を動かしたのが“下からの突き上げ”だ。元公明党代議士の二見伸明・元運輸相が語る。「創価学会の活動を支える熱心な学会員には商店主や自営業者などが多く、今回のコロナ自粛で経営や生活を直撃されている層に重なる。特別給付金や持続化給付金がなかなか届かない政府の対応に非常に不満が強い。そのため学会員たちが、特別給付金は国民一律でなければ困ると学会の上層部を突き上げたわけです。 すると山口代表が安倍総理に迫って10万円支給が実現した。末端の学会員たちは自分たちで政治を動かせるとわかったんです」 公称827万世帯の創価学会員たちが「安倍離れ」を起こし、“安倍べったり”だった公明党執行部や創価学会上層部は安倍政権に強い姿勢を取らざるを得なくなった。 安倍首相側は創価学会をコントロールする“頼みの綱”を失っている。官邸でこれまで創価学会との交渉を一手に担ってきたのが菅義偉・官房長官。安倍首相には学会と個人的なパイプがないのに対し、「菅さんは学会首脳部の信頼が厚く、公明党を通さずに直接政治向きの交渉ができる」(菅側近議員)といわれる。 ところが、首相はコロナ対策の政策決定から菅氏を実質的に外している。これによって安倍政権と創価学会は意思疎通ができなくなった。そのことが前述の10万円給付金問題で露呈した。政治ジャーナリストの柿崎明二氏は、創価学会側は最初に菅氏を頼ろうとしたと指摘する。「学会幹部が菅氏に、減収世帯への30万円給付を一律10万円給付にするよう修正を求めた。それに対して菅氏が自分が経済対策を主導していないことを説明すると、学会幹部は菅ルートでの決着を断念し、公明党の山口代表を突き上げた。そこで山口氏が安倍首相と直談判し、連立離脱までちらつかせて一律10万円給付に持ち込んだ」“私に言われても何もできない”と菅氏は調整役を投げ出したのだ。すると創価学会と公明党は首相に牙をむいて“抜き身”で給付金のバラマキを迫るようになった。「自民党はもう公明党の協力がなければ選挙を戦えない。私は連立解消になれば自民は100議席は減ると思う。安倍首相に近いグループは“9月ごろに内閣・党改造人事をやって、菅官房長官と二階俊博・幹事長を切って総選挙”という構想を話していた。 でも“菅外し”は“公明・学会外し”も同然で、学会とパイプがある2人を切って選挙では自民党がもたない。もともと公明党は『自公連立を維持していく』気はありますが、『安倍首相個人を守る』わけではない。公明・学会の支持を失えば、安倍政権にとって致命傷です」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)※週刊ポスト2020年7月10・17日号
2020.07.02 07:00
週刊ポスト
大川氏の講演会は継続されている(共同通信社)
創価学会と幸福の科学 2大新宗教の対照的すぎる感染対策
 キリスト教徒は教会に、仏教徒は寺にと、宗教は「集う」ことでその信仰心を深めてきた。数々のイベントが自粛になるなか、彼らは現在どう活動しているのだろうか。新宗教を代表する2団体の取り組みは対照的だった。雑誌『宗教問題』編集長の小川寛大氏がレポートする。◆小単位の会合もやらない 日本以上に感染が拡大し、3月18日現在で8413人の感染者を出している韓国でクラスター(感染者の小規模集団)となったのは宗教団体だった。 1984年に設立されたキリスト教系新興宗教団体「新天地イエス教会」。信者同士が、体が触れるほど密着して床に座り、1時間半以上「アーメン」と叫ぶ礼拝をしていたことから、その教会の中で感染が広がったと見られている。2月下旬時点での韓国の感染者のうち約半数が同教会関係者だったという報道もある。 そんな隣国の騒動があるなかで、日本の宗教団体は新型コロナウイルスにどう対処しているのか。 東京にみぞれが降った3月14日土曜日、新宿区信濃町は静寂に包まれていた。信濃町と言えば、公称会員827万世帯を誇る創価学会の本部所在地。広宣流布大誓堂や創価文化センターなど、数多くの教団関連施設が立ち並び、休日ともなれば全国、全世界から創価学会員が訪れ、ごった返す。しかし、JR信濃町駅そばの商店主はこう語る。「2月下旬ごろから本部での行事はすべて自粛だそうです。この町を訪れる方々も激減しました」 立ち並ぶ創価学会関係の施設に出入りする人の姿は、ほとんど確認できなかった。創価学会広報室に問い合わせると、「2月17日に、本部の諸施設(創価学会総本部)の利用中止と諸行事の中止、全国各地域のすべての学会施設の利用中止、『座談会』を含めた個人宅で行なう小単位の会合も行なわないと決定しました」 とのこと。この活動停止に近い“自粛”を3月末まで続ける予定だという。 2月20日には機関紙『聖教新聞』が、原田稔・会長ら幹部による紙上座談会を掲載。手洗いや不要不急の外出を控えることの重要性を説いたうえで、「御書(日蓮の著作)を徹底して研さんするチャンスであり、小説『人間革命』『新・人間革命』(池田大作・名誉会長の著書)を読み深める好機であると捉え、取り組んでいきたいと思います」(志賀昭靖・青年部長)と決意を述べていた。◆選挙に影響が出る? 学会員たちは現在、どのように過ごしているのだろうか。「僕は日頃から不まじめな2世会員ですから、大した影響はありません。ただ、昔から熱心に信心してきた母親は、学会の活動がほぼ全部なくなってしまったことで、手持ち無沙汰になっています」 そう語るのは、東京在住の男性学会員だ。「母は、空いた時間のほとんどを学会の活動に捧げていました。地域で行なわれる座談会や御書の勉強会などで、休日のスケジュールはびっしり。創立記念日などには信濃町本部の記念行事に参加し、選挙があれば公明党候補の事務所に詰めてずっと応援していました。それがなくなり、生きがいを失ってしまったようになっている」(同前) 別の若手学会員はこう言う。「私の祖母もそうですが、生涯を創価学会に捧げてきた古参信者には、“学会仲間”以外に友人・知人が少ない人も多いんです。座談会などは中止になっていますが、地域の学会員たちが公園や喫茶店などで集まることもあるらしい」「この自粛が長期化するとまずい」と危惧する学会員もいる。静岡県在住の古参学会員は言う。「4月26日に投開票の衆議院静岡4区補選では、公明党も推薦する自民党の深澤陽一氏(元静岡県議)と、野党統一候補・田中健氏(元東京都議)の一騎打ちという構図になってきた。 公明党として絶対に落とせない選挙だが、創価学会が事実上活動停止しているこの状況下では、選挙準備にどうしても影響が出てしまう」 団体の今後を心配する声もある。「若い会員たちの多くは単に『親が学会員だったから』という理由で入会した2世や3世で、活動に熱心な人はそれほど多くない。池田名誉会長の指導を直接受けた熱心な世代の会員たちは、ほとんどが高齢者です。今回の“自粛”で古参学会員の学会行事に関わるモチベーションが切れてしまったら、大げさでなく将来的な影響が出てくるかもしれない」(別の古参学会員)◆ウイルスを死滅させる 一方、この状況下でも普段と変わらない活動を続けている教団が、大川隆法・総裁率いる幸福の科学だ(公称会員数は1100万人)。 教団のニュースサイト「ザ・リバティWeb」によれば、大川氏は2月22日に香川県で、3月14日に宮城県で、会員らを前に講演。それぞれ約1300人、約1200人が詰めかけたという。 とくに2月22日の講演会で大川氏は、聴衆にマスク姿が多いことを見て、「(マスクは)実際全然要りません。(中略)コロナウイルスを死滅させることも可能です。そういう法力を持っております。だから全然気にしないで、治しに来たと思ったほうがむしろいいかもしれません」 などと語ったことが、「ザ・リバティWeb」で報じられている。 また、2月18日に発行された大川氏の霊言本『中国発・新型コロナウィルス感染 霊査』では、新型コロナを撃退する免疫として、「神への信仰」を挙げた。教団本部広報局は次のように説明する。「今回の感染は“中国発”であり、神を信じない共産主義独裁国家・中国による人権弾圧と覇権主義の魔手が世界に広がる危険性に対する神の警告と考えております。(教団の)行事の開催は、支部や精舎(教団施設)での(大川氏の)法話映像の拝聴や祈願等が中心で、特に制限しておりませんが、アルコール消毒等の感染予防や衛生管理には充分配慮しています」 さらに、「信者の方々から(新型コロナに対する)不安の声は聞いておりません」という。「大川氏の法話を聞けば、新型コロナに感染することはないのか」という質問に対しては、「『信仰すれば感染しない』と断定するものではなく、祈願や法話を通して、恐怖心を取り除き、信仰心を高めることで、免疫力が向上し、結果として感染の予防に繋がると考えます」との回答だった。 教団関係者は幸福の科学会員の日常をこう話す。「基本的には大川総裁や教団幹部らの話を聞いたり、教団からの出版物を読んだりといった“静かな活動”が多い。みんなで集まってワイワイ騒ぐといった活動はメインではなく、幸福の科学の行事がクラスターになる可能性は低いのではないか」 しかし、1000人以上が集まる講演会で、“信仰の力”がどこまで防波堤になるものなのか。 宗教には、疫病や飢饉などの際に聖職者が積極的に街頭に出て民衆を励ましてきた歴史もある。各団体の社会への向き合い方が問われている。◆取材・文/小川寛大(雑誌『宗教問題』編集長)※週刊ポスト2020年4月3日号
2020.03.25 07:00
週刊ポスト
どっちが公明党? 山口代表に刃向かった創価学会員候補
どっちが公明党? 山口代表に刃向かった創価学会員候補
「まさか!」。参院選終盤、公明党に激震が走った。自民党の情勢調査で東京選挙区(定数6)では1位が自民・丸川珠代氏、2位は共産党の吉良佳子氏、山口那津男・公明党代表は3位と共産党候補を下回っていたからだ。実際は山口代表は「80万票、2位当選」という目標としていたラインに達し、首都決戦で大物の存在感を見せる結果となった。 が、選挙中、その山口陣営を悩ませたのが山本太郎氏率いる「れいわ新選組」から出馬した沖縄出身の創価学会員、野原善正候補だった。昨年の沖縄県知事選で玉城デニー氏を支援した人物だ。 東京の選挙掲示板に張られた山口氏のポスターには「公明党」の党名がなかったのに対し、野原氏のポスターには「沖縄創価学会壮年部」と大きく書かれ、どっちが公明党の候補かわからない。 そのうえ野原氏は選挙演説で、「池田大作先生は公明党の前身・公明政治連盟を結成したときに、『もし将来、平和や福祉を捨てたら、民衆に敵対するようになったならば、党を壊しなさい』とご指導なさっています。私が今の公明党をぶっ壊す、というのは池田先生のご意志なのです」 と学会員にピンポイントで訴え、7月14日には公明党本部と創価学会総本部がある東京・信濃町に乗り込んで街頭演説。「公明党は『平和・福祉』という立党の精神に戻ってもらいたい!」と訴えた。 れいわ新選組の選対本部事務局長はこう言う。「野原が出馬するにあたって2桁の人数の創価学会員の方に選挙スタッフとして協力していただいている。信濃町での街頭演説にも200人ほどの学会員が集まってくれました」 公明党側は野原氏の選挙活動に“完全無視”を決め込み、野原氏は当選ラインの半分に及ばない得票数で落選したが、山口代表にとって“身内”の造反は、内心“身も票も”削られる思いだったに違いない。※週刊ポスト2019年8月2日号
2019.07.24 07:00
週刊ポスト
幸福の科学の大川隆法総裁(共同通信社)
参院選で注目 創価学会と幸福の科学「新宗教2大勢力の今」
 7月21日に投開票を迎える参議院議員選挙は、日本の宗教界の近未来を予測する上でも重要な意味を持つ。なぜなら「創価学会」を支持母体とする公明党と、「幸福の科学」を支持母体とする幸福実現党の得票数から、新宗教を代表する2大勢力の“今の勢い”がわかるからだ。 前述した2つの宗教団体は、他の新宗教と違い文化庁発行の『宗教年鑑』(日本国内の宗教団体の統計調査を掲載したもの)に信者数が掲載されていない。公称では創価学会が827万世帯、幸福の科学は1100万人と圧倒的な信者数を誇るが、支持基盤となっている政党への得票数からは意外な事実が見えてくる。 公明党は、2005年衆院選(郵政解散選挙)では比例代表の合計票が898万7620票と過去最高に達した。しかし、それ以後の選挙での獲得票数は低落傾向にある。2010年代に入ってからは一度も800万票を超えず、2017年の衆院選では700万票を割った。「池田大作・名誉会長の指導を直接受けた熱心な世代の会員たちは、ほとんどが高齢者。若い会員たちの多くは単に『親が学会員だったから』という理由で入会した2世や3世で、活動への熱心さは感じられない」(古参学会員) 一方、幸福実現党は、結党直後の熱気の中で迎えた2009年衆院選では比例で45万票を集めた。以後、その数字からは落としているものの、近年の国政選挙での獲得票数は、増加傾向にある。  幸福の科学は出版事業も活発で、大きな収益源と言われる。宗教学者の島田裕巳氏はこう分析する。「多くの新宗教団体が2代目、3代目の体制となって初期の活気を失っている中、大川隆法・総裁は、日本の宗教界に残っている“最後の教祖”と言っても過言ではない。大川氏が教団を率いている限り、勢いは持続するでしょう。ただし、それ以後の状況となると見通せません」 教団のカリスマである大川隆法氏の後継者と目されていた長男の大川宏洋氏は昨年、幸福の科学との「決別」を宣言してインターネット上で教団批判を開始。“ポスト大川隆法”時代の展望は見えていない。●取材・文/小川寛大(季刊『宗教問題』編集長)※週刊ポスト2019年7月19・26日号
2019.07.10 11:00
週刊ポスト
新進党両院議員総会で新党首に就任した小沢一郎氏(左端)を祝福する海部俊樹氏(中央)と羽田孜氏(時事通信フォト)
小沢一郎氏が語る新進党の解党「公明は自民に脅されていた」
 1994年(平成6年)に小選挙区制度が導入され、政界は否応なく2大政党への再編に向かい始めた。自民党は橋本龍太郎内閣で単独政権に返り咲き、小沢一郎は新生党、日本新党、民社党、公明党(衆院のみ)の反自民勢力を結集して新進党を旗揚げ(党首は海部俊樹、副党首は羽田孜、小沢は幹事長)。本格的な2大政党が出現したかに見えた。 だが、新進党は小沢と盟友の羽田が争った党首選で内部対立が深刻化し、1996年10月の総選挙に敗北。結党わずか3年で解党に至る。当時の舞台裏を小沢が明かした。(聞き手/ジャーナリスト・武冨薫)小沢:もともとは羽田さんとの党首選挙なんてやる必要はなかったんです。僕だけじゃなくてみんなが「羽田党首、小沢幹事長でいいよ」と。ところが、羽田さんの周りの連中が、幹事長も代えると言い出した。 渡部恒三さんが心配して羽田さんに「お前が代表、小沢が幹事長。元通りのそのままじゃないか」と言ったんだけど、羽田さんがうんと言わなかった。恒三さんもさじを投げた格好になって代表選になりました。──結果は小沢圧勝だった。小沢:敗れた羽田さんは、興志会という派閥をつくりました。僕が羽田さんにいくら執行部に入ってくれって言っても、羽田さんはまた嫌だって言う。羽田さんの周りが、何かあるたびに反対だとわあわあ言って足を引っ張る。 1996年の総選挙は70選挙区が1万票以内の僅差の負けだったから、党内が一枚岩で戦ったら十分勝てていた。羽田さんが素直にしていれば選挙に勝ってまた総理になれたのに。〈新進党結成には、「政教一致」批判がある公明党を吸収して創価学会を2大政党体制に取り込むという小沢の狙いがあった。学会取り込みに危機感を感じた自民党は、国会で創価学会名誉会長・池田大作の証人喚問を要求し、新進党分裂工作を展開した〉──公明党を取り込んだ狙いは。小沢:ヨーロッパでも、宗教を背景にした政党はある。それぞれの個人の精神的な思いというところにとどまっていればいいと思います。 けれども、公明党は実質的に創価学会の意思決定で指示されていたところが問題だった。だから、創価学会の出先機関では駄目だと、あくまでも独立した政党にならなきゃならないと、そのためには(他の政党と)一緒になるのが一番いいという話だったんです。──ところが選挙に負けて。小沢:創価学会の意思が強く出てきた。自民党に脅されたんです、池田大作・名誉会長を喚問すると。──解党の決断は国民にも衝撃だった。小沢:あれは、僕が壊したみたいに言われるけど、そうじゃないんです。 選挙に負けたといっても、議席数は大して減ってない。だけど、細川(護煕)さんが党を出ると言い出した。羽田さんも出ると。創価学会もそういう傾向だし、それじゃどうしようもない。みんな自由にしろとなっただけ。細川さんと羽田さんが出るという話が新進党解散の一番の理由でした。(文中一部敬称略)※週刊ポスト2019年5月17・24日号
2019.05.07 16:00
週刊ポスト
佐藤優と片山杜秀、オウム真理教「尊師マーチ」への解釈
佐藤優と片山杜秀、オウム真理教「尊師マーチ」への解釈
 平成の時代相を決定付けたのが、1990年代半ばのオウム真理教による一連の凶悪事件、そして“無差別テロ”の地下鉄サリン事件だった。音楽を巧みに取り入れて宣伝などに利用したオウム真理教について、元外務省官僚としてロシアと接点のあった作家・佐藤優氏と慶應義塾大学法学部教授の片山杜秀氏が語り合う。片山:平成6(1994)年4月に細川連立内閣の後を受けて発足した羽田内閣が64日間で退陣し、村山連立内閣が成立しました。この時期、激しく動いたのは政治だけではありません。 平成6年6月にオウム真理教による松本サリン事件があり、さらに翌年3月20日には地下鉄サリン事件が起きた。その間には阪神・淡路大震災も発生した。佐藤:大震災翌日の1月18日、私は秘密文書を届けるために一時帰国しました。成田空港からのタクシーで聞いたラジオ番組がとても重苦しい雰囲気で話していたのを覚えています。片山:あの震災では自衛隊の出動の遅れが問題になりました。戦後の日本ではじめてリアルな危機対応が求められた災害だった。佐藤:一方、その2か月後の地下鉄サリン事件では、埼玉県の大宮駐屯地から完全防備の化学防護隊がすぐに駆けつけた。あの映像を見て、私は日本の化学戦対応能力は決して低くないと感心しました。 実は地下鉄サリン事件の数日後、3月末日に東京に戻る私のためにロシア人たちがモスクワでお別れパーティを開いてくれたんです。ロシア人の間でもオウムの話題で持ちきりでした。片山:オウム真理教は、ロシア人でキーレーンという名の交響楽団を編成し、来日公演をさせていましたね。 ソ連は音楽家の宝庫でしたが国家の崩壊で大勢が食いつめた。そこをうまくつかまえて上祐史浩がなかなか上手なプレーヤーたちをお金で集めました。そしてカッサパというホーリーネームの東京音大出身の信者が、麻原彰晃の口ずさんだメロディを麻原彰晃作曲として交響曲や交響詩にして、コンサートで演奏した。佐藤:いま、その人はどうしているんですか?片山:カッサパの消息はその後、聞きませんね。「ショーコー、ショーコー、ショコ・ショコ・ショーコー」という歌詞で広く知られた『尊師マーチ』もカッサパの作曲と言われています。 私は1993年に新宿文化センターでカッサパ指揮するキーレーンの演奏会を聞きました。麻原彰晃が「この大幻想曲『闇から光へ』は自由な形式で作曲しました」などと舞台中央で説明するのです。佐藤:口ずさんでいるだけですから、確かに自由な形式ではありますね(笑)。片山:創価学会の池田大作が山本伸一名義で作詞したり、天理教の中山みきが「お歌」を作ったり、遡れば親鸞の和讃もありますから、教祖が音楽を作るのは宗教の根幹的行為のひとつかもしれません。 けれど交響曲まで作るのは珍しい。交響曲はひとつの世界観の表現として発達した分野ですから。麻原彰晃はゴーストライターを使って、ひとつ極めたわけです。●さとう・まさる/1960年生まれ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。主な著書に『国家の罠』『自壊する帝国』など。共著に『新・リーダー論』『あぶない一神教』など。本誌連載5年分の論考をまとめた『世界観』(小学館新書)が発売中。●かたやま・もりひで/1963年生まれ。慶應大学法学部教授。思想史研究家。慶應大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞。近著に『近代天皇論』(島薗進氏との共著)。※SAPIO2017年8月号
2017.07.14 07:00
SAPIO
与党病の公明党と現実味ない野党病の共産党で醜悪バトル
与党病の公明党と現実味ない野党病の共産党で醜悪バトル
 都議選の告示目前の6月21日、公明党広報の公式ツイッターがこんな投稿で日本共産党に“宣戦布告”した。〈3つのKでわかる 共産党ってどんな党?汚い! 実績横取りのハイエナ政党危険! オウムと同じ公安の調査対象北朝鮮! 「危険ない」と的外れな発言〉 これについて、共産党側は党の広報用ツイッターでの〈3Kでわかる共産党(公式版)〉と題した投稿で反撃に出た。共産党の真の3Kは、〈キレイ!〉〈キレキレ!〉〈クナンケイゲン!(国民の苦難軽減が党をつくった原点)〉とやり返した。 両党の対立の歴史は古く、公明党結党(1964年)の頃まで遡る。1974年に共産党の宮本顕治委員長(当時)と創価学会の池田大作会長(当時)がトップ対談を行ない、相互理解や敵視政策の撤廃などを謳った創共協定を結んだが、公明党は創価学会が頭越しに協定を結んだことに反発し、死文化した。1980年には創価学会が宮本委員長の私邸を盗聴していたという事実が発覚し、対立は前以上に深まった。 今回の中傷合戦には両党の党首も参戦した。共産党の志位和夫委員長は6月23日の街頭演説で、「品のないことをいっているが、公明党は共謀罪法という民主主義を壊す最も凶暴な悪法を通した」「人の悪口を言う前に自ら胸に手を当て反省することが先」と当てこすり、対する公明党の山口那津男代表は6月26日の街頭演説で、「ウソを平気で言える共産党の体質は本当に困ったもの」と批判を繰り返し、支持者の喝采を浴びた。◆「やり方がきたない」 対立激化の理由を宗教学者の島田裕巳氏はこうみる。「両党の仲が悪いのは、どちらも、いわゆる低所得層の労働者を取り込んで発展してきた競合関係だからです。とはいえ都議選での公明党の攻撃は激しかった。公明党の草創期に共産党と戦った“かつての若手”が、定年を迎えて創価学会壮年部に帰ってきたことが影響しているのではないか」 今回の騒動に関して公明党広報部は、「共産党のやり方が『きたない』ことを理解したという声が寄せられている」と胸を張った。 一方の共産党広報部は3Kツイートについて、「ヘイトスピーチと同列視されるようなツイート」とバッサリ。さらに「国民の批判を無視する政党は、厳しい審判が下されるだろう」と、投開票日前に結果を“預言”までしてみせた。元共産党参院議員の筆坂秀世氏は、公明党の“かつてない危機感”を指摘する。「昔から選挙で公明党の旗色が悪くなるほど、攻撃が激しくなるという傾向はあった。自公連立を解消し、小池都知事との連携に動いたが、それが支持率上昇につながらず焦っていたのではないか。共産党は過敏に反応しすぎですよ。放っておけばいいのに」 都民ファーストも自民も単独過半数には届かない以上、「第3党」を競う両党に求められる役割は大きいはずだが、公明党は勝ちそうなほうにすり寄る“与党病”、共産党は政策に現実味のない“野党病”だ。その上、有権者そっちのけの醜悪バトル。政治の劣化を示したのは、都民ファーストや自民だけではなかった。※週刊ポスト2017年7月14日号
2017.07.07 07:00
週刊ポスト
古谷経衡氏 東京・下町を歩き、公明党の「今昔」を思う
古谷経衡氏 東京・下町を歩き、公明党の「今昔」を思う
 めまぐるしく風向きが変わった都議選だった。国会の混乱でイメージ低下を招いた自民党。公示間際に築地・豊洲共存プランを発表した小池百合子知事と、彼女が率いる都民ファースト。こうした「変数」に流されず、安定した選挙戦を展開したのが公明党である。評論家・古谷経衡氏がその“力の源泉”を歩いた。 * * * 今次都議選で最も公明党が重視した「超重点7選挙区」のうち、私がとりわけ注目したのは荒川選挙区である。東京の典型的低地帯、下町を形成してきた荒川には、高度成長時代に農村部から大量に流入し、学会に入信した大量の「公明票」が存在する。 隣接する足立区、北区を含めて(国政では東京12区、太田昭宏前代表の牙城)、東京東部における荒川への公明党の拘りは格別のものがある。江戸城の築城で知られる太田道灌の銅像を背景にして、同党から立候補する新人「けいの(慶野)信一」候補のJR日暮里駅での街頭演説に、同党代表・山口那津男が駆け付けたのは、都議選の公示直前であった。 慶野候補は、公明=学会の典型的な理想像を具現化したような候補だ。荒川・町屋の地元に生まれ、実家は町工場経営(金属加工)。大卒後は太田昭宏の秘書を務めた経歴を持つ。テレビ画面で見るよりも一回り小柄な印象を受ける山口は、ずんずんと街宣カーによじ登ると、慶野候補を「油にまみれ、汗にまみれ、地域と共に頑張ってまいりました」としきりに紹介する。創価学会名誉会長・池田大作の掲げた「大衆と共に」という理念を、その人生において体現したようなプロフィールを持つのが慶野候補である。 会場となった日暮里駅東口には、黒山の人だかりができ、山口の演説に熱狂する。地元、荒川に根を下ろす公明党支持者だろうか。皆、特段の特徴もない、まさしく「大衆」と呼ぶに相応しい市井の人々である。 社会学者・鈴木広が1960年代に福岡県における学会員の素性を調査し、彼らを「都市下層」と評したのは有名である。敗戦の混乱期を乗り越え、1950年代中盤以降、農村部から大量に大都市に流入してきた零細商工自営業者、工場労働者などの、地縁や人脈を持たない孤独な農村出身の低所得者を中心に学会員が広がりを見せている、とした。 事実、そのような「都市下層」を主力として、政治の世界に進出した公明党は、都下において大田区、荒川区、足立区、板橋区、江戸川区、江東区、葛飾区、北区など、如何にも高度成長時代に町工場を中心とした零細製造業が多く立地する所謂「下町」に伝統的牙城を築いている。前述の慶野候補は、そういった学会と公明党の中心軸を体現する、まさに古典的ともいえる候補であった。◆いつしか「体制」の側に しかし、高度成長が終わってもう半世紀近くがたつ。当初、農村からやってきた「都市下層」の彼らは、下町に根を張り、日本全体の経済成長と軌を一にするように生活水準をボトムアップさせてきた。現在の学会員や公明党支持者は、慶野候補がそうであるようにもはや成長の第一世代ではなく、その子供たちの世代、つまり二世であり、場合によっては三世である。事実、荒川の氾濫原として高度成長時代に不良住宅がひしめき、日雇い労働者の街が形成されていた千住一帯を歩くと、往時の「下町」の雰囲気は綺麗に消し飛んで、再開発が著しい。 東京都心へのアクセス至便を謳い文句に、大小のデベロッパーによる分譲マンションが乱立し、巨大スーパーやホームセンターが進出する。下町の大衆食堂はがらりと清潔なチェーン店やコンビニに置き換わった。 狭隘な不良住宅は一掃され、「庭・車庫付き一戸建て」の小奇麗な建売住宅で犇(ひし)めき合うこの地域の、裏路地の奥の奥に進んで初めて、高度成長時代の遺物ともいうべき、古びた欄干やトタン屋根の個人商店や住宅を見つけることができる。 かつて弱者であった「都市下層」の人々は、日本経済の成長と共に自らも成長の恵沢を受け、いつしか「体制」の側に立つようになった。「貧乏人の党」と往時揶揄された同党は、もはや貧乏人の党ではない。現・公明党代表山口自身が東大卒の法曹エリートで、その前の代表・太田昭宏は京大卒、「そうはいかんざき」の党CMで一世を風靡した神崎武法は元検事の東大卒エリートだ。「大衆と共に」を掲げ、下町の声なき庶民を代表してきた同党が、いつしか体制を希求するようになったのは、こういった社会全体の状況変化があると考えるのはあながち邪推ではないだろう。 その昔、都内最大の「ドヤ街」とされた台東区と荒川区にまたがる山谷一帯と、日本三大遊郭の一つとされる吉原のすぐ隣接地域に、荒川区南千住はある。 この地域はバブル経済真っ只中の1980年代後半から本格的な再開発地域となり、現在では汐入地区を筆頭に、近代的な分譲マンション群が林立し、遠くに東京スカイツリーの威容を眺望する絶好の新興住宅地に様変わりした。 かつて宮部みゆきが傑作長編小説『理由』(1998年)の中で、町工場を経営する零細自営業者の、下町っ子の羨望の的としてその事件の舞台としたのがここ南千住の超高層マンション群の摩天楼である。またこの付近は、國松孝次長官狙撃事件(1995年)の舞台にもなった。 下から仰ぎ見るだけの存在であった南千住の超高層マンションは、いまや羨望から日常へと変化し、刻一刻と進化を遂げる東京東部の情景と完全に一体となった。 戦後日本の経済成長の軌跡と共に歩んできた公明党の変遷は、この国の「戦後」の形が、成長から安定へ、そして安寧へと変化したその軌跡を体現しているようだ。●ふるやつねひら 1982年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』。最新刊は『「意識高い系」の研究』。○参考文献:薬師寺克行著『公明党』(中公新書)/参考資料:朝日新聞、OVA『人間革命』(シナノ企画)※SAPIO2017年8月号
2017.07.06 16:00
SAPIO
公明党と創価学会と鉄道の濃くて深い関係
公明党と創価学会と鉄道の濃くて深い関係
 ゴールデンウィークには鉄道ファンが待ち望む特別な列車の運行が多い。この数年、その臨時列車のひとつに「ニコニコ超会議号」と呼ばれた幕張メッセで行われるニコニコ超会議に行くための列車があった。残念ながら今年は運行されなかったが、ニコニコ超会議2017でおこなわれた「こうめい鉄道部」イベントから、今は見られることがなくなった大規模臨時列車について、フリーライターの小川裕夫氏が振り返った。 * * * 毎年、ゴールデンウィークに千葉県千葉市の幕張メッセで開催されるニコニコ超会議では、鉄道事業者が一堂に介するエリア”ニコニコ超鉄道”が設けられている。今年のニコニコ超鉄道では、昨年3月に新型車両A3000形をデビューさせた静岡鉄道が同車両をPRするために初出展した。 静岡鉄道が初参戦したという話題はあったものの、毎年恒例となっていた”ニコニコ超会議号”が諸般の事情で運行を取り止めた。残念ながら、今年の”超鉄道”は、全体的に話題が乏しい内容だった。 しかし、誰もが日常的に使う鉄道は、当たり前だが鉄道ファンだけのモノではない。鉄道を趣味としない人でも、鉄道について一家言持っている人はいるだろう。”超鉄道”とはまったく別の場所に陣取っていた公明党ブースでは、テツ議員4人が登壇して鉄道トークに花を咲かせた。“こうめい鉄道部”は、斉藤鉄夫元環境大臣が部長を務める公明党内の同好会。トークショーの冒頭、斉藤元環境大臣は「自分の名前が”鉄夫”だからテツである」と笑いを誘い。自身が時刻表をこよなく愛する時刻表鉄であることをカミングアウトした。 伊藤渉衆議院議員は、大学院修了後にJR東海に入社。新幹線の運転士免許を保有する正真正銘の”乗り鉄”。国会議員で唯一、新幹線を運転できるという自己紹介をしている。ただし、プロの鉄道マンだった経験から”こうめい鉄道部”に入部しているが、鉄道知識は、「テツ3人の話についていくのが精一杯」と本音を吐露した。 そのほか、川崎重工とボーイング社に勤務した経験から宇宙開発や航空工学の知識が豊富な新妻秀規参議院議員、防衛大学校で准教授として教鞭を執った経験がある三浦信祐参議院議員など、鉄分の濃いメンバーが揃っている。 野党に下野していた時期こそあったが、1999(平成11)年に自民党と公明党が連立政権を組んで以降、国土交通大臣のポストは北川一雄衆議院議員、故・冬柴鉄三衆議院議員、太田昭宏衆議院議員、そして現国土交通大臣の石井啓一衆議院議員といったように公明党の指定席になりつつある。特に政権与党に復帰してからは、ずっと公明党議員が国土交通大臣を務めている。 そして、公明党のみならず支持母体である創価学会も鉄道とは深い関係にある。かつて創価学会は、静岡県富士宮市にある日蓮正宗総本山・大石寺へ信者がこぞって参詣登山をしていた。公称840万世帯ともいわれる創価学会だけあって、信者は全国に多く散らばっている。多くの信者が夢見る大石寺登山だったが、個々が自動車に乗って総本山を参詣したら道路は渋滞してしまうし、混雑によって周辺住民にも迷惑がかかる。また、不経済でもある。 そうした事情から、創価学会は国鉄と交渉して1991(平成9)年まで団体専用列車を仕立てていた。JR身延線の富士宮駅まで運行する同列車は、鉄道ファンから”創価学会団体臨時列車”(通称:創臨)と呼ばれた。こうした団体列車は創価学会だけの専売特許ではなく、天理教や金光教なども同様の臨時列車を仕立てていた。ただ、創価学会の組織規模が巨大だったことから、頻繁に創臨は運行された。そのため、国鉄にとって創価学会は上客とされていた。 創臨が運行されなくなったのは、総本山・大石寺と創価学会の関係がギクシャクしたからだ。その結果、鉄道ファンを落胆させることにもなった。 創価学会といえば、長年にわたり指導者的立場にいる池田大作名誉会長が伝説的な存在として知られる。池田伝説には、名誉会長就任前の若かりし池田青年の話もたくさん口伝されている。その伝によると、若き頃の池田名誉会長は人一倍、布教活動に情熱を燃やし、寝る間を惜しんで日本全国を寝台列車で移動したという。 当時、寝台列車は日本全国でたくさん走っており、池田名誉会長はそれらを駆使した。睡眠時間は移動時間のみ。過酷ではあるが、池田名誉会長は乗り鉄が驚くようなスケジュールを組み、寝台列車を乗りこなしていた。当時、乗り換え検索アプリはないから、時刻表を眺めて乗車スケジュールを組んでいたはずだ。 その乗りこなしの軌跡は、テツオタでも舌を巻くレベルにまで達している。だから、池田名誉会長は鉄道が好きなのではないか? と鉄道ファンの間でささやかれるほどだった。 長年の疑問が、氷解したのは約10年前。創価学会の本拠地として知られる東京・信濃町を訪れたときのことだった。信濃町には、あちこちに創価学会関連施設が立地しているが、そのひとつに常楽会館という信者の休憩・交流施設がある。 同施設は信者しか入館できないが、創価学会の友人に誘われて中に入ってみると、そこにはHOゲージと呼ばれる鉄道模型が所狭しと飾られていた。施設の職員の説明によれば、「創価学会は発展途上国の近代化にも貢献している。各国が経済発展のお礼として、インフラ整備の象徴である鉄道の模型を贈ってくる」のだという。 鉄道が都市開発や経済発展に欠かせないインフラであることは否定しないが、そのお礼として一般的ではないHOゲージという大きな模型を贈るというのは解せない。仮に各国からHOゲージが寄贈されたとして、それを誇らしげに展示する理由は、マニア特有のコレクションを人に見てもらいたい願望が心の片隅にあるからなのではないか? 鉄道模型を収集するマニア、いわゆる模型鉄は多くいる。日本国内において模型鉄の主流は、一般的に広く知られるNゲージだ(実物の1/148 から1/160の模型)。Nゲージは量販店でも販売しているので入手しやすく、値段も手頃。置き場所にも困らない。 一方、HOゲージは専門店に行かなければ買うことは難しい。実物の1/87とNゲージに比べてサイズが大きいため、展示・保管する場所を確保するにも一苦労。ジオラマも比例して大きくなるから、走らせて遊ぶにも広大なスペースが必要になる。最近はNゲージを走らせられるバーやカフェなどもあるが、HOゲージを走らせられる場所を見つけることは容易ではない。 常楽会館のHOゲージ展示には、テツ特有の繊細さやこだわりも感じられた。寝台列車を乗りこなしたという武勇伝にくわえ、展示されたHOゲージを見て、池田名誉会長は間違いなく鉄道が好きなのだと確信した。 今や公明党・創価学会と鉄道は、切っても切り離せない関係になっている。それだけに”こうめい鉄道部”の活動は、テツのみならず政治ウォッチャーにとっても無関心ではいられないだろう。
2017.05.07 07:00
NEWSポストセブン
聖教新聞、「口コミで広がる」と広告出したがる企業多い
聖教新聞、「口コミで広がる」と広告出したがる企業多い
 全国紙を上回る部数550万部(1989年時点、以降非公表)をもつ創価学会の機関紙・聖教新聞。目を引くのが広告の多さだ。1面下は一般紙と同様に書籍広告が並ぶ。『新・人間革命 第28巻』の広告も掲載されているが、学会とは関係がない新刊も載っている。商品広告では緑茶や梅干しの通販、酵素や毛生え薬、尿もれを防ぐ下着、膝を温めるサポーターなどなど。化粧品のカラー広告、がん保険は全面広告、東証1部上場の総合設備会社もある。 聖教新聞は広告掲載基準などは明らかにしていないが、大手広告会社の社員はこう言う。「学会員は結束が固く、口コミで商品名が信者間で浸透する。だから、信仰とは関係なく広告を出したがる会社は結構多いんです」 それにしても、なぜこれほど全国紙の多くを凌駕する部数を保っているのか。最も大きな理由は、取材に答えた学会員の言葉に凝縮されている。「聖教新聞は、名誉会長(池田大作氏)からのお手紙です。それを毎日読めることが喜びなんです」 もともと聖教新聞は、第2代会長・戸田城聖氏の「学会は早い時期に新聞を持たなければいけない」という考えを受けて、池田氏が中心になって立ち上げたものだった。 池田氏は、2010年5月以降、表舞台に姿を見せなくなり、今回取材に応じた複数の信者は「寂しい」と口を揃える。紙面には30年以上前に撮影された若き日の池田氏の写真がたびたび掲載される。池田氏と信者とをつなぐ貴重な媒体として、聖教新聞の存在意義はより強まっているのかもしれない。 そんな独自路線をゆく聖教新聞であるが、時流に乗って新たな展開を迎えている。2006年にはウェブサイト「SEIKYO online」が始まり、昨年は有料化した。 公称で会員は800万世帯を超えるとされる学会は今年7月に、東京・信濃町に延べ床面積1万5000平方メートルの聖教新聞新社屋の建設に着工する。2019年に完成予定のその「創価学会 世界聖教会館」は地上5階、地下2階建てで、礼拝室なども併設されるという。 地方取材網の縮小や夕刊の廃止、社員の給与引き下げなど、弱体化して暗いニュースが続く全国紙とは真逆の勢いが、そこにはあるのだ。※週刊ポスト2017年5月5・12日号
2017.05.06 07:00
週刊ポスト
「新・人間革命」 聖教新聞連載6000回超で記録更新中
「新・人間革命」 聖教新聞連載6000回超で記録更新中
 創価学会の機関紙である聖教新聞は、全12ページで構成されており、印刷の体裁などは読売や朝日といった他の大手新聞と変わらない。しかし、最新ニュースや独自スクープで構成する一般紙の1面とは毛色が違う。 4月13日付では「9月、教学部初級試験・青年部教学試験3級を実施」という記事が1面トップで、その左には学会組織の民主音楽協会のイベント「中国国家京劇院、東京公演」を中国大使らが鑑賞した様子が報じられている。下段には、朝日新聞でいう「天声人語」に当たるコラム「名字の言」があり、13日付では〈「宝の山」と歌われる磐梯山の麓に立つ福島研修道場には、池田先生が自ら植樹した三代桜がある〉と始まり、〈待ち望む時間が長いほど、功徳満開の春の喜びは大きい〉としめている。 3面になると、より池田大作・名誉会長カラーが強くなる。上3分の2は池田氏の随筆「永遠なれ 創価の大城」があり、〈父母と 試練の坂を 勝ち越えて 咲き誇りゆく 若桜かな〉という歌とともに、熊本地震から1年経った心境が綴られており、1992年に撮影されたという池田氏と桜のオブジェの写真が飾られている。 その下には聖教新聞を代表する連載「新・人間革命」が載っている。筆者の「法悟空」は池田氏の筆名で、小説中に登場する「山本伸一」が池田氏のことだという。連載回数は実に6000回を超える。かつて新聞小説の最長記録は、中日新聞などに掲載された山岡荘八著『徳川家康』の4725回だったが、2011年に抜き去ってからは、独走で記録更新中だ。記録を塗り替える新聞小説は今後出てこない、と言われている。 宗教団体の機関紙らしさが最も出ているのは、「信仰体験」というコーナーだ。かつて苦しい生活を送ってきた人が学会に入会し、人生の使命に芽生えていくという信者の半生記である。 4月12日付の同コーナーでは、「59年越しで夫が入会」と題し、86歳の現役美容師の女性が、“夫が信心する日は来ないかも……”と何度もあきらめそうになりながらも、夫が病院から一時退院して帰宅した際に、学会への入会を決めたエピソードが書かれている。 全国紙の社会面にあたる見開きページに、スポーツや政治、経済、国際ニュースがコンパクトに詰め込まれ、最終の12ページ目にテレビドラマや映画などエンタメ情報が掲載されている。ちなみにスポーツ記事などの場合、学会員の選手の話題が目立って大きく扱われることが多い。一般ニュースは最小限にとどめ、信仰に関する話題をたっぷり報じるのが聖教新聞の特徴だ。※週刊ポスト2017年5月5・12日号
2017.05.04 16:00
週刊ポスト
しんぶん赤旗と聖教新聞 自民党ベテラン秘書が語る読み方
しんぶん赤旗と聖教新聞 自民党ベテラン秘書が語る読み方
 日本共産党の機関紙・しんぶん赤旗(113万部)と、創価学会の機関紙・聖教新聞(550万部)。ともに駅の売店やコンビニでは売られていないので、読んだことのない人も多いだろう。だが、情報のプロにとっては、この2紙は非常に重要な情報源となる。自民党のベテラン秘書が明かす。「赤旗を読めば共産党が今どんなことで与党を批判しようとしているかがよくわかる。最近では、森友学園問題で共産党議員が批判の急先鋒になっていたため、赤旗も連日、追及キャンペーンを張っていた。問題の論点整理をするのに一番参考になった(笑い)。 対して聖教新聞は、800万世帯を超える巨大教団の進むべき方針が示されている。国政選挙でも地方選挙でも、この巨大な組織票の行方で勝敗が決する。公明党・創価学会との関係を重視する我が党にとっては注目のニュースが多い」 特に7月の東京都議会選挙では、公明党が自民党との協力を解消し、国政にも影響すると見られている。国会では「一強」を築く自民党にとって“800万票”を動かす聖教新聞の論調は気になるようだ。 政界への影響だけではない。たとえば昨年11月5日、聖教新聞は〈「三代会長」の敬称を「先生」と明記〉と1面トップで報じた。前日に開かれた第72回総務会で議決された「創価学会会則」の改訂内容で、池田大作・名誉会長の敬称を「会長」から「先生」に変更したというもので、「創価学会がこれまで進めてきた『ポスト池田体制』確立に向けた動きが加速していることを示している」(宗教学者の島田裕巳氏)と宗教界に波紋を呼び、本誌も大きく取り上げた(2016年11月25日号)。 赤旗と聖教新聞の2紙とも、読者の多くは信者や党員・党支持者のため、熱心に読みこまれるのが特徴だ。だからこそ記事が持つ影響力は時に全国紙を上回り、世間を動かしている。※週刊ポスト2017年5月5・12日号
2017.04.25 16:00
週刊ポスト
池田大作・創価学会名誉会長は田中角栄氏とよく似ている
池田大作・創価学会名誉会長は田中角栄氏とよく似ている
 最近は、公の場に姿を現さなくなった創価学会名誉会長・SGI(創価学会インタナショナル)会長の池田大作氏(89)だが、いまだ学会会員たちから絶大な人気を集めている。50年以上にわたり学会を牽引した池田氏は、日本社会全体にどんな影響を与えたか。社会学者の玉野和志氏(首都大学東京 教授)が考察する。 * * * 一般化するのは難しいですが、学会員にとっては田中角栄と同じと言えます。哲学者の鶴見俊輔も池田氏を「戦後の民主化を最も体現した人」と評しています。 戦後日本の民主主義は大衆によってダイナミックな動きを見せてきました。中層から上層に上昇した人に嫌われて、底辺の人たちから厚く支持された田中角栄や美空ひばりと、池田氏はよく似ていると私は考えています。 すなわち、学会活動の中で社会の底辺にいる人々を引き上げるシステムを作り上げ、“頑張れば何とかなる”という、日本の高度成長を支えた基本的なエートスを(田中角栄に続いて)体現したということです。 ヨーロッパや第三世界では、底辺にいる人たちは諦めて何もしないのが普通です。戦後の日本は、下層にいる人たちが地道に頑張る例外的な国でした。 現在までその成長神話は続いています。 今、池田氏は公の場に出ておらず、いずれ世代交代も起きると思いますが、彼が植え付けた「誰でも頑張れば報われる」というエートスは、その後もしばらく残るでしょう。●いけだ・だいさく/1928年、東京都生まれ。富士短期大学卒。1947年、19歳で創価学会に入会。戸田城聖理事長(後の第二代会長)に師事。1960年、創価学会第三代会長に就任。1979年、同名誉会長。1975年、SGI(創価学会インタナショナル)会長。主な著書に、小説『人間革命』(全12巻)など。【創価学会】1930年11月、牧口常三郎・初代会長と戸田城聖・第二代会長(当時理事長)によって創立される。戦中の政府による弾圧を経て、戦後に再建。現在、日本では公称827万世帯の会員がいる。日蓮の仏法を信奉している。※SAPIO2017年3月号
2017.02.17 07:00
SAPIO
池田大作氏が創価学会婦人部から絶大な人気を得た殺し文句
池田大作氏が創価学会婦人部から絶大な人気を得た殺し文句
 今年始めに89歳になった池田大作氏が創価学会第三代会長に就任したのは、32歳の時。高度成長まっただ中の1960年だった。以来、“カリスマ”として50年以上にわたり学会を牽引した池田氏は、学会と日本社会にどんな役割を果たしたのか。社会学者の玉野和志氏(首都大学東京・教授)が考察する。 * * * 私は池田大作氏とは直接会ったことはありませんが、宗教家というより“模範的な信徒”であることが、会員の話や文献からわかります。 池田氏が婦人部から絶大な人気があるのは、活動を視察する際によく「絶対幸せになろうね」などと声をかけるから。その姿は、他の会員からすると“諦めないで頑張る人は見放さない”という学会の考え方を一番理解し、目標となる存在として認識されるのです。 まだ池田氏が公の場に姿を現していた頃は、創価大学出身のエリート幹部たちを、会員たちが見ている場で「お前が偉いんじゃなくて、会員が偉いんだよ」と批判していました。 これは、ある程度社会的に上昇した会員を中心とした組織となった学会が、まだ上昇しきれていない会員に向けて「見捨てることはしない」と示すためのものでした。 また池田氏は「声が大きい」「体が大きい」という理由で会員を抜擢することも多かったと聞きます。これも、「頭の良さ」や「学歴」と「声の大きさ」や「体の大きさ」を同様に評価することで、指導者として、組織の基盤はあくまでも庶民であり、「人間主義」という理念が失われていないことを証明していたのでしょう。 振り返れば、池田氏が会長に就任した当時は、創価学会は世間的にはカルト的な宗教と見られ、その象徴が池田氏であるとのイメージが濃厚でした。しかし、文献などから分析すると、池田氏は学会を社会的に確立した組織にするため、内部を改革した人物だと考えられます。 具体的には、創価高校・大学など教育機関を整備したり、体育祭・文化祭を催したりするなど、会員の子供たちを会員にする「組織内再生産」の仕組みを整えました。すでに大きくなった学会組織が、世間の批判を招くことなく一定の地位を確保することを考えたのです。 また、1964年には「公明政治連盟」を改組し、「公明党」を設立。学会と政党との組織的な分離策も進めました。 さらに、池田氏の時代には一定数の会員が労働者階級から支配層に連なる中間層へと社会的地位を上昇させたと考えられます。そうすると世間の保守的な主流=自民党的な世界から認められるようになり、その証しとして公明党は自民党とともに与党となっています。これがある意味、「学会が世間の中に位置づけられる」という池田氏が抱いていたと考えられる方針の、達成と言えるでしょう。●いけだ・だいさく/1928年、東京都生まれ。富士短期大学卒。1947年、19歳で創価学会に入会。戸田城聖理事長(後の第二代会長)に師事。1960年、創価学会第三代会長に就任。1979年、同名誉会長。1975年、SGI(創価学会インタナショナル)会長。主な著書に、小説『人間革命』(全12巻)など。【創価学会】1930年11月、牧口常三郎・初代会長と戸田城聖・第二代会長(当時理事長)によって創立される。戦中の政府による弾圧を経て、戦後に再建。現在、日本では公称827万世帯の会員がいる。日蓮の仏法を信奉している。※SAPIO2017年3月号
2017.02.14 16:00
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