◆逆探知をするため、できるだけ通話を延ばす?

 誘拐犯からの電話を家族が受けた場合、逆探知をするべく「通話を延ばして」と刑事が合図をするシーンは?

「一昔前はともかく、今はデジタルなので、短時間で逆探知が可能です。どれくらいの時間が必要かは言えません。固定電話も携帯電話も関係なく、だいたいのエリアを特定できます」(田野さん)

◆刑事は変装して犯人を監視することがある?

 犯人を尾行する際や、あるいは身代金の受け渡し現場周辺などで、刑事が変装していることがある。

「私の得意技でした(笑い)。捜査一課の特殊班にいたとき、捜査用車両には現場作業員グッズを2セット置いてました。特に身代金目的の誘拐事件などを扱う特殊班は変装なしでは捜査できません。ちなみにドラマでは電柱に隠れて張り込みをしていますが、まずそんな刑事はいません」(田野さん)

◆「犯人は現場に戻る」は本当?

「特に放火は、劇場犯ですから、放火犯は燃える様を見たいわけです。多くが、通行人を装って現場に戻ってきます。ですから、警察関係は燃えてる絵ではなく、集まった野次馬を撮ります。写った人物を照会して、犯人を割り出すことがあります」(倉科さん)

※女性セブン2017年6月15日号

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