ほかにも1996年には『ぬ~ぼ~』(森永製菓)、2015年には『ポポロン』(明治)、といった人気者が“帰らぬお菓子”となった。
コンビニ研究家の田矢信二さんはこの先、「第二、第三のカールショック」が発生することを危惧する。
「カールの発売中止がこれだけの大ニュースになったので、他メーカーが“ウチもやろうかな”と続くのが怖い。たとえば食品がメーンの企業でもお菓子を出しています。主力商品がお菓子ではないのに定番菓子のあるメーカーは、商品を絞り込む可能性があります」
1つのキーポイントとなるのは「コンビニの動向」だ。生存競争の厳しいコンビニで棚を死守することは、お菓子にとって生き残りの絶対条件。事実、業界最大手の『セブン-イレブン』は2015年秋に『カール』の店頭販売を実質的に打ち切っていた。
そこで本誌女性セブンは大手コンビニ2社にアンケートを実施した。ロングセラー商品の中でもチョコ菓子は棚を確保しているものが多いが、やはりスナック菓子の競争は相当熾烈だ。『サッポロポテト』(カルビー)、『コメッコ』(江崎グリコ)、『ポテコ』(東ハト)、というかつての定番商品は『ローソン』、『ファミリーマート』の2社とも取り扱いがないという結果だった(※セブン-イレブンからは回答が得られなかった)。
※女性セブン2017年6月29日・7月6日号