ボールがバットに当たれば、フライやゴロであっても“何か”が起こる可能性があるのに対し、3回バットに空を切らせれば、ほぼ確実にアウトになる。ただその一方でゴロやフライは1球で相手を仕留められるが、三振は最低3球を要する。昨今の先発投手に求められるのは、継続的な働きをするため、球数を少なくしてケガのリスクを下げることだ。則本もわかっている。

「でも、僕は昔の人の考え方が好きというか、根性野球に魅力を感じて野球を始めました。こういう時代だからこそ、熱投とかは貴重なもの。少ないところにアプローチしていくことで自分がまた輝けるような気がします。人と同じことはしたくないので」

◆のりもと・たかひろ/1990年滋賀県生まれ。三重中京大4年時の全日本大学野球選手権で20奪三振を記録。2012年ドラフト2位で楽天に入団し、史上3人目となる新人での開幕投手を務めた。15勝を挙げて新人王、チーム初の日本一に大きく貢献。2014年以降は3年連続でリーグ最多奪三振をマークしている。2017年には日本代表としてWBCに出場。4月19日の西武戦から8試合連続二桁奪三振の日本記録を樹立した。

●撮影/本誌・藤岡雅樹 取材・文/中島大輔

※週刊ポスト2017年9月29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
有村架純と川口春奈
有村架純、目黒蓮主演の次期月9のヒロインに内定 『silent』で目黒の恋人役を好演した川口春奈と「同世代のライバル」対決か
女性セブン
芝田山親方
芝田山親方の“左遷”で「スイーツ親方の店」も閉店 国技館の売店を見れば「その時の相撲協会の権力構造がわかる」の声
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
離婚のNHK林田理沙アナ(34) バッサリショートの“断髪”で見せた「再出発」への決意
NEWSポストセブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
小泉氏は石破氏に決起を促した
《恐れられる“純ちゃん”の政局勘》小泉純一郎氏、山崎拓氏ら自民重鎮OBの会合に石破茂氏が呼ばれた本当の理由
週刊ポスト
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン