◆“貸し渋り”が減る
こうした個人向けの保険商品は、今後どんどん広がっていくとみられている。住宅ジャーナリストの榊淳司氏が解説する。
「身寄りのない高齢者に部屋を貸し渋る賃貸物件オーナーは多い。ただし、急速な高齢化に加え、生涯未婚率は上昇の一途で、今後、高齢者の独り暮らしはもっと当たり前の時代になってきます。そうなると、単身の高齢者に貸し渋りしていたオーナーが、孤独死保険加入を条件に入居を認めるケースが一気に増えるはず」
貸し渋りの減少は朗報かもしれないが、それは同時に「孤独死は当たり前」という時代がすぐそこに迫っていることも意味している。
※週刊ポスト2017年11月3日号