大嶺は幼少の頃に両親が離婚し、兄とともに祖父母に育てられた。2006年には祐太がドラフト1位で、2009年には翔太がドラフト3位でロッテに入団。2015年5月の母の日に公式戦では初となる「兄弟同時スタメン」が実現し、投打のヒーローとしてお立ち台に上がった。
「きっと石垣島で喜んでくれているはず」と祖母への思いを語ったこともある。
弟の引退について祐太は「兄として彼を見守っていきたい」というコメントを発表したのみ。石垣島の祖母を直撃すると、無念そうに「お話しすることは何もありません……」と俯くだけだった。
同じく石垣島に住む父親は「祐太が3つか4つで、翔太が赤ちゃんの時に離婚したから、俺がどうこう言える立場にないけど……」と断りを入れた上で、こう話す。
「自分でこういうことを招いたなら、自分で責任を取らなくてはいけん。子供じゃないし」
──離婚してから翔太さんとは会っていない?
「石垣島はちっちゃいから、時々会うことはあります。その時に話はしたこともあるさ。プロ野球選手になってから1回は会ったんじゃないかな。私タクシー(の運転手を)やっているもんだから、偶然(タクシーに乗ってきて)会ったことがあって。話はするんだけど、うわべだけの話ですよ。『元気で頑張っとるか』とか、『調子はどうね』とか」
──お父さんだということを本人は認識していますか?
「(父親の)顔は知っとる。でもうわべだけの話しかできんよ。これから今回のことで相談に来るかもわからんし、全く来ないかもわからん」
──もし相談が来たら支援しますか?
「これは状況によってどうなるかわからん。各々の生活がありますから。もしこっちに何か相談が来た場合は対応をしようと思います、本人が相談にくる場合はね」
※週刊ポスト2018年7月13日号