◆実は。大ヒット映画監督夫婦は●●●人だった!
ふくだ:上田がプロデューサーをしていた1回だけで終わったショートフィルムの映画祭があって、そこに応募してノミネート監督として行ったんです。実は私はずっと実写映画を作りたかったんです。そこで上田が「自主制作の映画団体をやってるよ」っていうので、そこに入れてもらう形で一緒に活動するようになりました。
細野:映画は自主制作だと、基本的に収入はゼロですよね。どんな感じの生活だったんですか?
ふくだ:しばらくして私たちは付き合うようになったのですが、上田は知り合いの男性監督のワンルームに転がり込んでいたんです。家電とかも1個も持ってなかった状態で。
細野:えっ、家電を1個も持っていないって、どういうことですか?
ふくだ:昔持ってたものとかは全部売ったりとか捨てたりしていて、家電は1個も持ってない状況だったんです。もちろんお金もない状態で(笑)。
細野:あ、それが、武勇伝の「ホームレス時代」ですかね。
ふくだ:あ、これとは別に、公園でガチで「ホームレス」をしていた時代が他にあります(笑)。本当に「イタイ人」で…(笑)。でも、私もベクトルが違うだけで、実は「イタイ人」なんですよ…。
細野:え、ふくださんも、ですか?
ふくだ:もう、若いころは、会った人全員に面白いと思われたいみたいな自己顕示欲がすごく強くて…(笑)。もともと目立ちたがりとか、そういうのはあるんですけど、振り返れば幼稚園ぐらいの時から、美少女じゃないっていう自覚があって生きてきているので、「美少女じゃない私が人の注目を集めるには面白いことをするしかない」という感じでした。だから、上田がイタイ人だと実感すればするほど、「私の遺伝子と上田の遺伝子が混ざったら絶対面白くなるだろうな」というのがあって、「この人の遺伝子が欲しい」と思ったんです。
細野:やっぱりお2人は面白いですね(笑)。そして、実際に、お子さんも面白いですもんね。
ふくだ:まだ、どうなるかわからないですが、本当にそうなるといいですね。
細野:いや、もう見るからに面白いです。さっきから靴を脱いでみせたりとか…(笑)。
ふくだ:確かに、もうすでに、ひょうきんな子だなとは思いますね。 生後3ヵ月で『カメ止め!』の撮影に参加していたこともあり、事あるごとに、イベントなどでみんなと触れ合っているので、あんまり物怖じはしないんだと思います。
※女性セブン2018年11月29日・12月6日号