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手塚治虫、さいとうたかを…『ビッグコミック』50周年の足跡

創刊号からの表紙が数多く並ぶ

「大人のためのコミック誌」という地平を切り拓いた『ビッグコミック』(小学館刊)が、創刊から半世紀のアニバーサリーを迎えた。それを記念して、川崎市市民ミュージアムでは、『ビッグコミック50周年展』が開催されている。

 11月9日のオープニングイベントには現在も同誌で執筆を続けるさいとう・たかを氏(82)や、ちばてつや氏(79)、藤子不二雄A氏(84)らが登壇した。

 創刊と同年から代表作『ゴルゴ13』の連載を続けるさいとう氏は、「青年が読める漫画誌を心待ちにしていた。そうしたなか声がかかったので、本当に嬉しかった」と当時を振り返った。

 会場では320点以上の貴重な原画が展示されている。6つのパートで雑誌の歩みを振り返るブースでは、50年という濃密な歴史を辿ることができる。特に創刊号から現在までの雑誌を数多く陳列したブースは圧巻だ。表紙にはその時代の“時の人”が描かれており、時代の変遷も感じられる。由田和人編集長は次のように語る。

「すべての先生方に、“いつかはビッグで描きたい”と思わせるような雑誌作りを目指してきました」

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