文部科学副大臣時代の2013年には、放射性物質に汚染されたゴミの焼却灰について「原発事故で福島には住めなくなったところがある。そういうところに置かせてもらったらいい」と発言。この失言は当時も菅義偉・官房長官から注意されていた。
2007年にも問題発言があった。当時、桜田氏は厚生労働委員長を務めていた。法案を強行採決しようとした桜田氏に野党議員らが詰め寄り、一時騒然となる場面が報じられた数日後、その野党議員の一人、柚木道義・衆議院議員と桜田氏が議員会館のエレベーター前で偶然会った。桜田氏はこう言ったという。
「おい、月夜の夜ばかりじゃないぞ、覚えておけよ、許さないからな」──そのやりとりは当時国会で明かされ、議論は紛糾した。
発言を見ても経歴を見ても、浮かび上がってくるのは“昔ながらの自民党的政治家”の姿だ。彼にサイバーセキュリティ技術についての質問をするほうが間違っているのかもしれない。