近年、中国産食材への不安を語る人は少なくない。メラミン入りの粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石になった問題や、ひき肉とともに段ボールを混入させた「偽装肉まん」など、中国国内でも食の安全を不安視する声があるという。意識をしていなければ、知らぬ間に口にしていることも多い中国食材。今回は、魚介類において、どのようなものに中国産の食材が使われているか、紹介をしていこう。
屋台で売られているいか焼きや、冷凍食品に使われているいかは、中国産が多いという。魚市場関係者はこう語る。
「中国が大船団で漁場をかっさらっていくので、日本は不漁になってしまった。祭りの屋台で売られているいか焼きは、ほぼ100%中国産。中国産のいかも値上がりしていて、かつては1杯500円程度だったが、今は800円ぐらいします」
また、牛丼や定食チェーンで出されるあさり汁などのあさりも中国産であることが多い。国産はキロ1200円するが、中国産は500円と安く、外食のあさりほど中国産。北朝鮮産が、中国経由で入ってくるケースも多い。魚市場関係者は、「プロは模様でわかるが、一般人には無理」と語る。
続いて、居酒屋チェーンなどで、おつまみで出てくるあん肝は? 魚市場関係者はこう語る。
「国産はキロ5000~2万円ぐらいですが、中国産ならキロ500~1000円程度で手に入ります。居酒屋でも寿司屋でも、あん肝の99%は中国産です。中国産は生臭くて脂がきついのですが、蒸してポン酢をかけてしまえばわからない人がほとんどです」
また、こちらも居酒屋チェーンで、おつまみとして塩さばや干物で出されるさばも中国産が多いという。食品問題評論家の垣田達哉さんはこう語る。
「干物や塩さばは、包装されたものには原産地の表示義務がありますが、スーパーの総菜コーナーなど、裸売りには表示義務がないので、要注意。しめさばやさばみそなども、チェーン店で口にする場合はほぼ中国産です」
さらに、グラタンやピラフに使われるスーパーの冷凍食品コーナーで売られるシーフードミックスも要注意。『中国「猛毒食品」に殺される』(扶桑社)の著書があるジャーナリストの奥窪優木さんはこう言う。
「加工品は全体の50%以下の重量であれば産地表示不要なので、えび・いか・帆立・あさりなどを30%ずつぐらいで組み合わせれば、一切産地を表示する必要がなくなります。あさりなどの貝類は化学物質が蓄積しやすいので、注意が必要です」
※女性セブン2019年2月7日号