「強い体づくり」を謳う商品にはたんぱく質やカルシウムが配合されているものが多い。

 子供用プロテインも大人用と同じで大きく分けて2種類ある。「乳清たんぱく」と書かれているものは、牛乳の中に含まれるホエイプロテイン。「たんぱく質」と書かれているものは大豆からつくられるソイプロテインが多い。

「ホエイプロテインは体への吸収が素早く行われるのに対し、ソイプロテインは消化吸収速度がゆっくりで、満腹感が持続しやすいという特徴がある。運動直後にはホエイを、寝る前にはソイを、というような使い分けをする人もいます。たんぱく質は、日々の食事で必要量(6~7才男子の場合1日に35g)を補えている場合、摂取しすぎると胃腸などに負担がかかり胃もたれを起こす場合がありますので注意してください」(前出・医療ジャーナリスト)

「集中力」を謳うものには、ホスファチジルセリン(PS)という物質が入っている。

「注意欠陥多動性障害(ADHD)患者に有効性があるとされるほか、記憶や認知機能を改善させるといわれています」(まきメンタルクリニック院長・西崎真紀さん)

 これだけ多くの製品がすでに世に出ているわけだが、まさに玉石混交。見分け方が重要になってくる。健康食品アナリストで子供向けサプリを開発した経験を持つ小浦ゆきえさんは、こんな見分け方をしていると話す。

「特にインターネットで買う場合、必ず成分量を確認しましょう。はっきりとした記載がないものもあり、それは“サイズのわからない靴を買う”ようなものです。さらに、原材料を見て、合成甘味料が使用されていないかも確認したいところ。いろいろな考えがあると思いますが、私は不要だと思います」

 すべてのサプリにおいて、たくさんとればよくなる、というものは存在しない。ほかの子と競って利用するのも無意味だろう。

「どうしても子供にサプリを利用する場合は、信頼できる小児科医のアドバイスを受けることをお勧めします」(成田さん)

 親がしっかりと知識を身につけることこそ、子供を守る最短の道だ。

※女性セブン2019年2月21日号

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