ライフ

平成の“場当たり的体質”はもういらない、忖度バカは去れ

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 平成が終わり、令和という新しい時代が始まった。平成とはどんな時代だったのか。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が、平成の場当たり的体質について振り返り、未来について考えた。

 * * *
 平成という時代の終わりに、2人の政治家が辞任に追い込まれた。一人は塚田一郎参院議員。下関北九州道路の整備について「首相や副総理が言えないから、私が忖度しました」と手柄話のように語り、国土交通副大臣を辞任した。

 本人は「大きな会合で雰囲気にのまれ、事実と異なる発言をしてしまった」と釈明しているが、本音が漏れてしまったのだろうという見方もある。

 そもそも忖度に流儀があるとすれば、黙って相手の意を汲む、暗黙のルールのようなものがあると思うのだが、この人は、忖度を自慢してしまった。ぼくは一昨年、『忖度バカ』(小学館新書)という本で、忖度が生まれる心理と構造について書いたのだが、忖度を吹聴するのは新手の忖度バカである。

 もう一人は桜田義孝前五輪大臣。官僚のペーパーを読むだけの大臣というのはいるが、桜田さんに関してはペーパーもまともに読めなかった。数々の失言を連発し、挙げ句の果てに東北の復興を軽んじる発言をして、自らとどめを刺した。

関連記事

トピックス

水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン