ビジネス

就職活動 いまやライバルは「中国人留学生」になった

強力なライバルが増えている(時事通信フォト)

強力なライバルが増えている(時事通信フォト)

 2020年卒の就活シーズンは内定率が5割を超え、早くも佳境を迎えている。学生にとっては「売り手市場」と言われるが、近年は強力なライバルが増えている。それが中国人留学生だ。就活塾・キャリアアカデミーの宇佐川景子氏が、中国人留学生の強みをリポートする。

 * * *
 就活塾「キャリアアカデミー」には年間約100人の入塾者がいて、そのうち5~6人が中国人留学生です。彼らは日本の文化が好きで、留学先として日本を選んでいます。そんな彼らの能力は非常に高く、講義中、日本人学生達がたじたじになっている場面があります。講師の中には、「受講生を優秀な順に並べると、トップ3人は中国人です」と指摘する人もいるほどです。

 彼らの実績を見ても、外資系コンサルや優良グローバル企業など、有名企業の内定を早々に獲得します。今や日本人学生の強力なライバルとなった、中国人留学生。企業にとって、彼ら、彼女らの魅力はどのような点なのでしょうか。その強みを3つご紹介します。

【1】基礎学力が高い

 中国人留学生は、とにかく基礎学力が高いことが特徴です。日本とは比べものにならないほど過酷な中国の受験戦争の中で、幼い頃から詰め込み式教育を受けてきたため、知識量は日本人学生を圧倒しています。

 ある中国人留学生は「中国の受験戦争に耐えられなくなって日本に逃げてきた」と言います。それでも、日本国内屈指の難関国立大学を受験し、過去問も解かずにあっさり合格するレベルです。基礎学力が高い中国人留学生は、企業に入ってからの学習能力もあるだろうと期待されることになります。

【2】働くこと、生きることをよく考えている

 中国人留学生は、「働くこと」「生きること」についてより現実的に考えています。同年代の日本人学生と比べて、目的意識が強く、「自分が何をしたいか」がはっきりしています。ある中国人留学生は「日本の学生は日々流れてくるニュースを話題にするのが好きで、会話に意味がないから、日本人学生とはあまり話さない」と厳しいコメントをしていました。もっとも、日本人学生が恵まれている証拠とも言えるかもしれませんが。

関連キーワード

関連記事

トピックス

「夢みる光源氏」展を鑑賞される愛子さま
【9割賛成の調査結果も】女性天皇についての議論は膠着状態 結婚に関して身動きが取れない愛子さまが卒論に選んだ「生涯未婚の内親王」
女性セブン
勝負強さは健在のDeNA筒香嘉智(時事通信フォト)
DeNA筒香嘉智、日本復帰で即大活躍のウラにチームメイトの“粋な計らい” 主砲・牧秀悟が音頭を取った「チャラい歓迎」
週刊ポスト
『虎に翼』の公式Xより
ドラマ通が選ぶ「最高の弁護士ドラマ」ランキング 圧倒的1位は『リーガル・ハイ』、キャラクターの濃さも話の密度も圧倒的
女性セブン
羽生結弦のライバルであるチェンが衝撃論文
《羽生結弦の永遠のライバル》ネイサン・チェンが衝撃の卒業論文 題材は羽生と同じくフィギュアスケートでも視点は正反対
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
撮影前には清掃員に“弟子入り”。終了後には太鼓判を押されたという(時事通信フォト)
《役所広司主演『PERFECT DAYS』でも注目》渋谷区が開催する「公衆トイレツアー」が人気、“おもてなし文化の象徴”と見立て企画が始まる
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン