台風が過ぎ去った後は、太平洋高気圧が流れ込んで気温が上がり、猛暑になりやすい。停電になればエアコンや冷蔵庫が止まり、断水することもある。
飲料水の確保はもちろん必要だが、意外なストレスとなるのは「冷たい水が飲めない」ということだ。常温のペットボトル飲料水だけでなく、からだを冷やす工夫が重要となる。千葉県の被災者から同様の声が多かった。
千葉県大網白里市の自宅で被災したノンフィクション作家の柳原三佳氏が振り返る。
「冷凍庫の製氷機にあった氷は、停電後24時間くらいは溶けずに残っていました。既に冷えている飲料水は、魔法瓶やクーラーボックスに急いで移しました。
地震と違って、台風は予報で進路や被害をある程度予想できますから、台風が来る前に氷を増やし、保冷剤もできるだけ多く凍らせて、水も冷やしておけば良いと思います」
※週刊ポスト2019年10月4日号