これに対して、乗客の1人は「すでに、滑走路に向けて動いているのに、再び戻るというのは安全上の面からも非常識だ。それに公共交通機関である旅客機は定刻に運航する義務がある。ビジネスで利用している乗客もおり、50分遅れたら、ビジネスに支障をきたすケースもあるはずだ。老夫婦の申し出はあまりにも自分勝手だ」と強く批判している。
この旅客機のある客室乗務員は地元メディアに対して、「フライトでは時々、全く予想できない事態が起こることがある。今回のケースもその一つだが、乗客の方には丁寧に事情を説明しており、みなさんから理解を得ることができたと思っている」とコメントしている。
しかし、ある乗客はネット上で、「飛行機が出発する前ならば、夫婦を降ろしてから飛行するという選択肢もあったかもしれないが、すでに滑走路に向かって、すぐに飛び立とうとしているのに、引き返すというのは、これまで聞いたことがない。それに、客室乗務員は我々乗客全員が同意したようなことを言っているが、機長が事情を一方的に説明しただけで、我々の同意を求めてはいない。あくまでも機長の独断であり、納得できない」との意見も出ている。