「当日夜は酩酊して寝てしまったというのが彼女の主張。誤解を招いてしまったことについては猛省していたが、一線を越えるようなことは絶対にしていない、と涙ながらに断言したという。社内調査の結果、証拠はあがらず、局側も嫌疑無しと判断しており、だからこそ出演も継続していた。当時、内部通報したとされるアナが、鷲見の担当する番組関係者に接触し、『私を使ってください』とアピールする姿がよく目撃されており、通報の背景には女子アナ同士の嫉妬心が少なからずあったのではないか。なお増田の異動は、ちょうど営業部門に空きが出たこともあり、複合的な理由があったとみられています」
ところが、12月に『週刊文春』が不倫疑惑を報じる。この段階で、テレ東の対応は180度変わった。
「文春から鷲見への直撃取材があったのは12月17日。彼女から報告を受けた上層部は、対応を協議し、鷲見を再度事情聴取した。ここでも彼女は改めて否定しましたが、番組は休むことに。局や番組のイメージを心配したのでしょう。鷲見は1月24日に民放5局が放送した五輪特番にも事実上内定していたのですが、これも降板することになった。
番組HPからも写真が削除され、収録済みの番組も大幅に出演シーンをカットされることになりましたが、これは上層部から現場への伝達ミスが重なり、過剰な対応になってしまったらしい。
まだ生放送への出演見合わせが続いていることについて、上層部は『生番組は今ここに鷲見がいると伝えることになり、放送後に直撃取材が来たら対応しきれない』という点を理由にしているようです。ただ、この説明に首を傾げる局員も多い」(同前)
◆泣き寝入りするしかない?
事情聴取で疑いを晴らしたと思っていた鷲見アナにとっては、報道が出ると途端に降ろすというのは、納得しがたい話だったようだ。
テレ東内部では、「このままの状況が続けば、鷲見が会社に対して何らかの抗議を行なうのではないか」(テレ東関係者)と心配する声も上がる。北村法律事務所の北村明美弁護士が語る。
「決定的証拠がなく、当事者も否定している状況で、鷲見アナが『元の番組に出演できないのは不当だ』とテレ東を訴えた場合、彼女の主張が認められる可能性は高い」